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平井堅 『JAPANESE SINGER』

2011年07月05日 19:00

  

JAPANESE SINGER / 平井堅 (11.6.8)

1. Sing Forever
2. いとしき日々よ
3. CANDY
4. お願いジュリー☆

5. 僕は君に恋をする
6. さよならマイ・ラブ
7. R&B

8. Girls 3x
9. アイシテル
10. BLIND

11. Miss サマータイム
12. 夢のむこうで
13. あなたと

3年3ヶ月ぶりとなる新作アルバム。
昨今、ジャンルを身軽に跨ぐ多彩な活動で知られる彼:平井堅だが、本作ではその路線をしなやかに継承しつつ、各曲ではより具体的な世界観の提示に専心。『瞳をとじて』が大ヒットしたあたりから大胆かつ熱心に遂行されてきた「我流ポップスの追求」を、そのプロセスともども鮮やかに描き出した力作となっている。

プロデューサーには、『gaining through losing』以来約10年ぶりに松尾潔が登板。平井の自由気ままな好奇心を、相変わらずの闊達精神でフレキシブルに統制してみせた。ここで気になるのが、彼が参入したことで、かつての平井が持ち味としていた”R&B”の毛色が当時さながらに復調しているのかどうかであるが、答えはYESであり、NOだ。たとえば、今回収録された新曲の中には、⑦『R&B』なるド直球な表題を施した楽曲が存在する。これは、他ならぬ松尾と再度手を組んだことで、自らもスターダムへと押し上げたブラック・ミュージックへの執着が少なからず表面化した楽曲だと解釈してもいいだろう。しかしながら、本作における真意は、そういった露骨なアプローチもユーモラスに、かつラフな姿勢で弄ぶ平井の”肩肘張らないベクトル”にこそ色濃く表れている。事実前述の『R&B』は、アーバン指向の曲調でありながら、「フェイクもそんなに上手くはないけど」と自分が日本人であるが故の悩める自虐フレーズ群で構成されており、⑧『Girls 3×』では疾走感あまるジャズ・バンドで、もはやお馴染みとなったすけこましキャラを熱演。⑪『Miss サマータイム』に至っては、ラテン・ミュージックを通しておちおち常夏気分を満喫しているのだから、愉快この上ない。シングル作では依然として大衆受け著しいナンバーを中心に放ち、アルバムでは悠然とした佇まいで徹底的に遊び尽くす。このスタンスは前作『FAKIN' POP』の時点である程度確立されたものであるが、ポップ・スターとしての更なる発展を遂げるべく、平井は本作で感覚のブレを一切許すことなく、勇敢に音楽と戯れてみせた。この溌剌とした心意気を、個人的にはどんな要素よりも最優先に評価したい。

◆PICK UP REVIEW◆

2. いとしき日々よ
名匠:松尾潔を迎えたノスタルジック・バラードの傑作。
先日惜しまれつつ終了したドラマ『仁-JIN-完結編』の主題歌で、郷愁誘う歌詞と平井の抑揚豊かな歌唱が、ドラマの世界観とも良くマッチしていた。

4. お願いジュリー☆
ヒット・チューンである『POP STAR』の系譜を申し分なく引継いだウワキなアップ・ナンバー。
この辺りのポップ路線はまさしく彼のお家芸であり、イントロ部分からウキウキのオーバーヒート必至。

7. R&B
久々のアプローチとなる純フロア仕様のナンバー、その名もズバリ『R&B』。
歴代の著名R&Bシンガーの名とその代表曲名を歌詞に盛り込むなど、そのあからさまなタイトルに恥じない伝統的な世界観でとことん魅せてくれる。

10. BLIND
今回、平井が”ジャパニーズ・シンガー”としての主張をもっとも露わにしたのがこの曲。
古き良き歌謡曲マナーと繊細な4つ打ちトラックの融合で、やり場のない愛情を何とも儚く表現した。

13. あなたと
童謡を思わせる素朴なピアノ・バラードで、本作はしめやかに幕を下ろす。
孤独との対峙を果たした歌詞は、これまで一心に音楽を届けてきた彼だからこそ生まれた代物か。



★★★★★★★★☆☆
◆Official⇒http://www.pinups.co.jp/hirai/

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