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西野カナ 『Thank you, Love』

2011年07月06日 19:00

   

Thank you, Love / 西野カナ (11.6.22)

1. *Prologue*~Sunrise~
2. Esperanza
3. Clap Clap!!
4. Together
5. Distance
6. I'll be there

7. Flower
8. Every Boy Every Girl
9. Where are you?
10. if

11. Alright
12. 君って
13. Wishing
14. *Epilogue*~Thank you, Love~


前作『to LOVE』からジャスト1年ぶりに発売された、西野カナの通算3枚目。
以前から彼女が紡ぎ上げてきた若者特有の恋模様のほか、家族愛や友情といった、より身近な関係性にも精力的にフォーカスが当てられ、愛の伝道師:西野カナの新たな魅力を実直に押し広めている。

制作陣を見ても、かつて彼女の音楽性の主軸を担っていたGIORGIO13やJeff Miyaharaに代わり、デビュー当初から携わってきたDJ Massがここへ来て主導権を握るなど体制が一新。さらにはSKY BEATZ、FAST LANE、SAEKI youthKら次世代クリエイターもあまた投入されており、チームの改革的な発想が多少なりとも作用したことを暗に裏付けている。とは言え、楽曲の作風に、前作からの変化が顕著に表れているというわけではない(強いて言えば②『Esperanza』のスパニッシュな質感くらいであろうか)。むしろ前作の傾向に追随し、独自フォーマットの領域をはみ出さない範囲での表現に力が注がれているのだが、今回こうした流儀が導き出されたのは、伝えたいとする事柄に変遷や伝播が見られる最中でも、西野本人の根幹にある信念は決して揺らぐことなく、かつそれがずば抜けた安定感を誇っているからに他ならない。彼女にとってはあくまでも、己から湧き出る感情を最良の手法で、分かりやすく受け手に伝達しようと自助努力したに過ぎないのだ。そして”感謝と愛”の両方を冠したアルバム・タイトルが、ごくストレートに澄み切ったそれを象徴する。この各ファクターの美事な連帯によって、絶え間なく愛を乞う彼女の駆け引きはまた一つ、大きな実を付けることとなった。近い将来、きっとまた新しい”LOVE”が彼女のもとで生まれることだろう。そのときは、あどけない感情に従うのか、はたまた失恋などものともしない壮健さをあれよあれよと発揮するのか。いずれにせよ、唯一無二のレディへの目覚ましい成長が今から楽しみで、楽しみで。

◆PICK UP REVIEW◆

4. Together
友情という概念は、この春まで学生だった彼女にとって、もっとも親和性に富んだテーマなのではないだろうか。自我を重んじ合う世代ならではの筆致ではあるが、その分彼女の現行思想が活き活きと波打っていることに何ら相違はない。

5. Distance
「西野カナのシングルでこんなにも躍動的なラブ・ソングが聴けるなんて!」などと驚嘆したのも今となっては懐かしい。新進気鋭の作家チーム:MATS LIE SKARE & FAST LANEの適度なサイバー・アプローチが利いた、近未来型片思いアンセムだ。

8. Every Boy Every Girl
”ラブ・ソングの歌姫”と謳われがちな彼女だが、この曲のようにとびきり無礼講なエレクトロ・ナンバーも、兼ねてから意気揚々とこなしてきたことをご存じだろうか。とりとめのない世界観やぶっ飛んだ音使いは至ってUS照準。フリーキーさを身に纏い、箍を外した彼女がここには確かに存在する。

9. Where are you?
SKY BEATZがプロデュースを請け負ったミドル・アップ。前作に収録されたBACH LOGIC作の『WRONG』にあたる楽曲とでも言おうか。何とも勇壮なサウンド展開に惚れ惚れする。

10. if
『Best Friend』『会いたくて 会いたくて』など数多くの楽曲を西野とともに発表したGIORGIO13、現時点で最後の関与作がこれ。慈しみを帯びたメロディ・ラインには、いつ聴いても彼の才腕を感じずには居られない。これぞ、ハートフルの極致。



★★★★★★★☆☆☆
◆Official⇒http://www.nishinokana.com/

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