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Mio Soul 『In My Skin』

2011年11月15日 19:00


【ALBUM REVIEW】
In My Skin / Mio Soul(11.11.1)

1. Intro
2. I Wish
3. Let's Party

4. The Past
5. Promise
6. Out of My Life

東京出身、現在はニューヨークで活動している女性シンガーソングライター:Mio Soul初のミニ・アルバム。
ネオ・ソウルのアーシーな空気を媒介させたような古き良きR&Bが彼女の音楽性の核となっており、近頃どうにも疎かにされがちなブラック・ミュージック根本の流儀を、まるでシーン全体を奮い立たせるかのようにエモーショナルに表現し抜いた力作です。くわえてヒップホップやゴスペル、果てはダンス・ミュージックに至るまで、サウンドのバリエーション自体はじつに多様で柔軟。あらゆる角度から谺する「これがR&B」と言わんばかりのアプローチに、思わず姿勢を正さずには居られなくなりました。一部では「日本のAlicia Keys」との呼び声も上がっているようですが、哀愁を纏い、スモーキーな余韻を残す独特のボーカル・スタイルも含めて、その評価が如何に真っ当であるか本作を聴けば思い知らされるはず。逆輸入系ならではの格調高い世界観に、気後れしてしまわぬようご注意を。


【PICK UP REVIEW】


2. I Wish
泥臭いギターとリズムに迷いのないソウル根性を垣間見るリード・チューン。
シンプルなプロダクトながら、低音と高音を駆使したボーカルが抑揚溢れる聴き心地を演出。

3. Let's Party
打って変わってフラットな電子音が飛び交う、本作唯一の日本語詞採用(ラップ部分)によるダンス・ナンバー。エレクトロ・ミュージックをまぶしたオントレンドな装いの反面、ディスコ的バブリー・ムードもほのかに漂わせるハイブリッドさが決め手。

4. The Past
雨の日の室内のような湿った質感に心安らぐメロウなミディアム・スロー。
無闇に衒わず、何よりもブラックネスに重点を置いたプリミティブな手法でしっとり聴かせてくれます。

6. Out of My Life
テクニカルなギターの音色で幕を開ける情念系エレジー・バラッド。
叫びにも似たリアルな節回しと、全体を通して浮き上がる徹底された退廃感が秀逸。

In My Skin - EP - Mio Soul

◇RECOMMEND◇
SINGS (2009)
多和田えみ

沖縄出身のソウル・シンガー:多和田えみのフル・アルバム。Mio Soulを”夜”とするなら、彼女は”朝”ですね。慎ましやかに優しく奏でるオーガニックなサウンド群と、それらをつつみ込む多和田の朗らかな歌声のセッションはいつ聴いても臨場感十分。適度にコンテンポラリーさを突いた楽曲もあり、耳新しさを求める人にも推薦。
Cover You Up (2009)
湯澤かよこ
クラブ・シーンを中心に活動を続ける湯澤かよこの1stアルバム。大御所:Monday満ちるにも通じるブラジリアン・テイストの「Rebon」に始まり、澄みきったボーカルがたゆたうR&Bスロー「Blue」、生音楽のモダンな音色が寄り添うタイトル・チューン「Cover You Up」など、カフェ・ミュージックとしても絶大な効果を発揮しそうな都会派作品。
Aquantum (2008)
有坂美香
アーティスト/バック・ボーカル/ボイストレーナーと多岐に渡って活動する有坂美香のオリジナル+コラボ集。R&B界隈のシンガーらしいスウィートなスロー・ナンバーから、民族楽器を惜しげもなく使用したアフリカン・ミュージックまでジャンルの垣根を取り払ったミクスチャーな風情満載の全13曲。申し分のない歌唱力なので、各テイストの解釈も非常に凝っています。


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