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SALLY 『U & ME』

2012年04月29日 19:00


【アルバムレビュー】 <シリーズ:ストリートの女たち>
SALLY 『U & ME』 (2011/12/23)

1. intro
2. 3分57秒の世界 ~accessory~
3. Dear M
4. 盲目モクモク
5. LOVE feat. Taati
6. U & ME
7. BREAK
8. Groove me feat. A-GOO
9. I・N・G skit ~get along~
10. I・N・G
11. POP☆Christmas
12. MAMA
13. ナイヴ feat. A-GOO
 過去にはB-BOY PARKにも出演した経験も持つ女性アーティスト:SALLY。
現在は徳島を拠点に活動しているという彼女の音楽性は、ヒップホップやR&Bといったブラックミュージックを下敷きにはしているものの、サウンドやリズムの土臭い質感と今作を取り巻く退廃的な情緒がもたらすのは決してコンテンポラリーなそれではなく、むしろ90年代中期の混沌とした時代背景、中でも特定のファンに親しまれたサブカル系のジャンルを彷彿とさせます。例えるなら、全盛期のUAやACOあたりでしょうか。雑多なテイストを詰め込んではいるけれど、アーティスト性は恐ろしいぐらいに筋が通っているという器用かつ希有なスタンス。どこか冷笑的で、我が道を押し切れるほどにウィットを極めた歌詞・・・潮流や慣例を物ともしない少し擦れた(最高の褒め言葉のつもり)キャラクターは、SALLYという歌い手を最大限まで強調しているだけでなく、巡り巡って大きなエポック・メイキングさや耳新しい衝撃さえも与えてくれます。「何だ彼女は!」と聴き手に迷わず一目置かせるであろうこの切り口は、サウンドやメロディといった表面的な技法よりも、むしろ彼女自身の内面がアウトプットする前衛的なヴァイブスが効果を発揮している何よりもの証なんですよね。だからトレンドを前提にしなくとも自ずと”新しい感触”が掴めるし、トラックのディテールにも彼女をサポートするだけの奔放さが生まれている。これって、音楽を享受する上ですこぶる良いサイクルだと思うんです。
 噛めば噛むほど、その刺激的な世界観が浮き彫りとなるSALLYワールド。彼女のように、病み付きになるだけの価値があるアーティストがしっかりと根を下ろして存在しているわけですから、現在のストリート・シーンも捨てたものではありません。

<ピックアップレビュー>

3. Dear M
音楽に耽るSALLY自身を題材にしたのどかなミドル・チューン。
アラビアンな一面も見せる一風変わったサウンドは、彼女の歌詞に喩えて言うならまさしく”ワンダーランド”の境地。常人離れしたセンスが光ります。

4. 盲目モクモク
カオスな乙女心を表現した、彼女の音楽性の集成ともとれる一曲。
何処ともなくさすらう独特のソングフロウと着々と押韻をこなす歌詞には、ヒップホップファンも思わずニンマリすること必至。

5. LOVE feat. Taati
男性ボーカリスト:Taatiとのコラボレーションとなるこの楽曲は、歌詞/曲調ともクラシカルなR&B観を広げ、良い意味で普遍的な魅力を発揮。他の曲と聴き比べると、そのメロウさが手に取るように分かるかと思います。


6. U & ME
今作のリード・チューンであり、その無機質な可憐さに目まいすら覚えるSALLY流キャンディーポップ。小気味よいトラックと有り余るラブのパワーを心行くまでご堪能あれ!

10. I・N・G
女性口調での絶妙な駆け引きがベッドタイムを彩るスロウ。
ドラマチックにループするピアノ・トラックがとにもかくにも秀逸で、開始早々魅惑の世界へと一気に引きずり込まれます。

11. POP☆Christmas
捻りを利かせた作風がある種のトレードマークであるSALLYですが、この楽曲では躍動的なエレクトロ・ビートに乗せて、クリスマス特有のハートフルな風情をストレートに表現。タイトルやテーマこそ季節外れですが、サウンドの醸す小気味よさは四季共通なので気分を上げたい人に激しく推薦。



オフィシャル・ブログ

<シリーズ:ストリートの女たち>
Vol.1 DiTA 『HEART VOICE』

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