スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SONOMI 『I』

2012年05月23日 19:00

 
<アルバムレビュー>
SONOMI 『I』 (2012/5/23)

1. 何とかなる
2. 感情リテラシー
3. ai ai ai
4. ツモリツモッテ
5. 明日会いましょう
6. A Day (Bonus Track)

 人気ラッパー:KREVAが主宰するレーベル、その名も「くレーベル」。
今回の主役であるSONOMIは、2005年にシングル「ひとりじゃないのよ」で同レーベルよりデビューを果たした。あれから幾年が流れ、親元同然のKREVAから巣立つ決意を固めたSONOMIは、avex内のクラブ・ミュージック系レーベル:rhythm zoneへと移籍。再出発作となる今回のミニ・アルバム『I』をリリースするに至る。

 以前までの作品と今作との決定的な違い、それはSONOMIが初めてセルフ・プロデュースに高じている点に他ならないだろう。KREVAによるお手製だった過去のプロダクトは、限りなくポップで、尚かつクラブ・シーンにも遺憾なくアピール出来る娯楽性と柔軟性に優れた代物であった。今作ではそれを基盤に、彼女本来の目指す素朴な質感やパーソナルなDIY精神もくまなく発揮し、愛くるしいまでのSONOMIイズムを楽曲全体から感じ取れる独自の刺激的な仕組みを作り上げてみせた。

 歌詞についても触れておこう。
SONOMIにとって、歌詞はサウンドと同等、あるいはそれ以上に切り離しの効かない重要なファクターである。恋愛に余念がないイマドキ女子の心情をありとあらゆる手法を用いてユーモラスかつマイペースに描くそれは、過去の楽曲においても大きな存在感を放ち、SONOMIのキャラクター確立までの過程を劇的なものとした。今作でも、リード曲「何とかなる」での朗らかな筆致をはじめ、「明日会いましょう」では相手との仲睦まじい距離感を慣用句とことわざを駆使して意図的にまわりくどく表現するなど、レトリックなアプローチを文字通り言葉巧みに配置。加えてそのいずれもがこの上なく爽快な聴き心地を運んでくれるものだから、彼女のリリカル・センスが明らかに最上級品なのだと再確認せざるを得ないのだ。

 1stアルバム『S.O.N』に始まり、フル作を重ねるごとに『S.O.N.O』『S.O.N.O.M』と一文字ずつ付加されていったSONOMIの名義。このように少しずつ築き上げられてきたキャリアは、この『I』をもって無事に一つの完成形を結び、今ここから新たに飛び立たんとするSONOMIを次なる未来へ力強く導いていくことだろう。今後のSONOMIらしい飛躍にも要注目だ。

<ピックアップレビュー>



1. 何とかなる
今作のメイン・チューンにして、SONOMIの真骨頂にあたる脱力系ミドル。
「過去があるから今がある」というメッセージを含んだポジティブな歌詞は、再スタートを切ったSONOMI自身の心境と大きくリンクし、聴く者(特にデビュー当時からのファン)を感慨深くさせることだろう。特に「『一人じゃないのよ』って歌う私を疑った日もありました」というビビッドなフレーズには畏怖の念すら覚える結果に。

3. ai ai ai
海中を思わせる浮遊サウンドと、愛しの彼を健気に思い慕う歌詞が見事なまでにドッキング。
フックでの甘いボーカルがまた、情景描写に一役買っていて最高なのだ。

4. ツモリツモッテ
一転してこちらは、恋愛晩期の行き詰まった乙女心を切り取った今作の悲哀要員。
もっとも、サウンドに関してはウェッサイにも通じる小気味よいグルーヴが敷かれるなど、決して切ないだけに終始していないのがポイント。

6. A Day (Bonus Track)
今回、SONOMIの才能を見出したKREVAが、ボーナストラックの扱いで一曲プロデュースを担当している。7分にも及ぶ長編だが、その分都会的なハイウェイ・サウンドとSONOMIのたゆたうヴォーカルが濃厚なまでに絡み合い、二者の師弟の長きに渡る歴史を心行くまで味わうことが出来る。



JBS in アメブロ 『ANOTHER JBS』 
 Twitter(JBS_KEN1) mixi JBS Community

 ブログパーツ
関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。