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シェネル 『ビリーヴ』

2012年07月11日 01:30

 
<アルバムレビュー>
シェネル 『ビリーヴ』 (2012/7/4)

1. サンシャイン・オン・ユー
2. フォール・イン・ラヴ
3. ストーリー
4. ビリーヴ

5. アイム・ウィズ・ユー
6. STARS
7. ハプニング・アゲイン

8. レイン
9. クリスタルズ・オブ・ラヴ
10. 愛の歌
11. ラスト・ボーイ

12. You're My Only Shinin' Star
13. トゥ・ユー
14. ビリーヴ (ロング・ヴァージョン)

昨年、洋邦のヒット曲をカヴァーしたアルバム『ラブ・ソングス』が日本で大ヒットを記録し、一躍世間に名を馳せたオーストラリア出身の女性シンガー:シェネル(Che'nelle)。こちらとしては、今やクラブですっかりアンセムと化した「アイ・フィール・イン・ラブ」の印象があまりに強いのだが、それが今や、大ヒットシリーズ映画「BRAVE HEARTS 海猿」の主題歌を一任されるまでにブレイクを遂げたわけだから、仰天せずにはいられない。もっとも、歌手デビューの当初から日本を拠点にしていた向きも強く、先に話した「アイ・フィール・イン・ラブ」のヒットに関しても、日本独自のウェルカムなクラブカルチャーにあえて狙いを定めていったからこその賜物だろうから、彼女が現段階まで上り詰められたのも、潮流を動かすだけの必然さが少なからず伴っていたからなのだろうな、と実感している。

さて、この度発表された本作『ビリーヴ』は、そんなシェネルが初めて発表した、日本向けのオリジナル・アルバム。この「日本向け」というのは、単に大衆の耳に残りやすいというだけでなく、流暢な日本語やブレイクの足掛かりとなったカヴァー曲も盛り込み、他のドメスティック作品と遜色のない制作体制を採っている点に起因する。制作者も、R&B/ダンス方面に滅法強いJeff Miyaharaをはじめ、three NATIONのEIGO、Sweep、NAOMI YOSHIMURA、佐伯ユウスケなど、日本のアーバンシーンを支えるアーティスティックな顔ぶれが脇を固めており、いわゆる本格的なR&Bの様式を要所で押さえつつも、ある意味一般の作品以上にJ-POPらしさをメインに掲げた仕上がりとなっている。

収録曲には、主として二つのタイプが存在する。リードとして開放されたドラマチック・バラード「ビリーヴ」や、現時点で唯一のフィジカル・シングル「ストーリー」といった糖度が極めて高いミディアム~スロウ・チューンと、オープニングを盛り上げるホットなダンスホール「サンシャイン・オン・ユー」や、ドラムンベースを取り入れた「クリスタルズ・オブ・ラヴ」などの嬉しい刺激をくれるアップナンバーの数々だ。それらがまるで宝石のように煌びやかに散りばめられ、「シェネルは間口の広いアーティストなのだ」ということを潔く顕示している。どの曲もすべからく恋愛を題材としている点や、すぐさま口ずさめてしまうメロディのインパクトは、日本のマーケットを果敢に意識している点であると同時に、逆にちょっとしたアイロニックなのかも?と邪推してしまうほどの露骨さを纏っていたりもするのだけれど、当のシェネル本人の歌声は、聴く者の心を見る見る浄化していくような圧倒的な透明感に満ちていて、聴いていて素直に気持ち良い。海外アーティストなのに日本語の響きをとても重視しているし、くわえて表現方法やフェイクに至っても堪能。「ラブ・ソングス」の鑑賞の際にも感じたことだが、伊達にR&Bアーティストと名乗っちゃいないな、と心底してやられた気分になった。

またシェネルの場合、いざ「ハプニング・アゲイン」のようなワールド・スタンダード一直線のダンス・チューンを仕向けたとしても、大衆が尻込みすることなく鑑賞出来るような、とっておきの強味を備えている。と言うのも、楽曲単位ではなく、アルバム全体として洋邦混成のハイブリッドさを滑らかに打ち出しているため、聴く側もいちいち「これは洋楽で」などという偏向的な認識を持ち出す必要性がないのだ。先ほど「嬉しい刺激をくれるアップナンバー」と表現したのもそのためで、「こういう曲も出来るんだ」という発見が、余計なフィルターを介在させることなく無意識に琴線を直撃するものだから、気付いたときには愉快痛快この上ない。今後も日本市場で活動していくのなら、トレンドの寵児として、ぜひともこの個性を武器に新しいフィールドを切り開いていってほしい。そして、そういった側面もすべて考慮した上で、とても良く出来たアルバムが台頭してくれたなと、嬉しく思っているわけです。

<ピックアップ>

2. フォール・イン・ラヴ
Jeff Miyaharaとエリック・リッドボムが共作したハイセンスなダンス・チューン。
フックでは童謡「大きな栗の木の下で」を模したフレーズも登場するなど、ギミックも万全。


4. ビリーヴ
映画「BRAVE HEARTS 海猿」の主題歌として起用されているこの曲は、雄大な海の情景が手招くラブバラード。コード進行などの王道要素が、これほど一丁前に光り輝くバラードも珍しい。まさに淑女のようなシェネルのヴォーカルあってこその佳曲。

6. STARS
カヴァーで地位を築いた彼女にとって、他人様の楽曲を自分なりに消化する能力は、もはや人並み以上に優れたものと言ってもいいだろう。中島美嘉のデビュー曲にあたる本作も、ラヴァーズ特有の季節感溢れるサウンドをあしらい、名曲にエモーショナルな息吹を吹き込むことに成功している。

9. クリスタルズ・オブ・ラヴ
軽快なドラムンベースを投入した、魅惑のキラキラ・アップ・チューン。
譜割りや節回しに至るまでが最高にポップで、ビリーヴが本作の実質的な主役なら、この曲は裏番長と言ったところか。

10. 愛の歌
R&Bとポップの境界で立ち回る彼女の旨味が凝縮されたミディアム。
新進気鋭のクリエイター:佐伯ユウスケの恐るべき器量がばっちりと投影され、瑞々しい世界観がシェネルの歌声とも完璧なまでに合致を果たしている。



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コメント

  1. 茂記☆ | URL | -

    Che'Nelle、俺は最初ノーマークやったんやけど、有線から流れてきたBELIEVEを聴いて、誰やろ?JASMINE?みたいな感じで調べていったのがきっかけ。
    アルバムの中でも特に好きなのが、大きな栗の~とRAIN、LAST BOYが登板率高いかな。
    ジャケ写も、ちょっと眠そうなMay J.って感じでインパクト大!(笑)

  2. ケンイチ | URL | -

    >>茂記☆さん
    やっぱり「ビリーヴ」の威力の高さは確かですよね!
    この一年であっという間に日本に知れ渡る存在になって、とにかく驚いています。あと彼女の場合、僕らの普段親しんでる音楽にほど近い存在なところにグッと来ます。

  3. ケイ | URL | Jxr65y6c

    シェネルファンなので、記事にしていただけて嬉しいです!
    フォールインラブはシェネル自身もビリーヴの中でお気に入りのナンバーとして渋谷のイベントでも唄っていました。
    個人的には、愛の歌からラストボーイ、終盤までのラブ曲集が好きです。
    彼女のアルバムは知らない曲もスラスラと聴けていいですね!
    これだけ曲はいって1980円の安さ!!
    も手伝って8万枚突破です。
    前作の30万枚ぐらい売れて欲しいな↑

  4. ケンイチ | URL | -

    >>ケイさん
    コメントありがとうございます!
    フォールインラブがシェネルのお気に入りとは初耳です!
    色んなテイストが混じってて、小ぢんまりとしていないところが好感でした!^^

    「ラブ・ソングス」がスマッシュヒットを記録して、本作も順調に売り上げを伸ばしていますよね。このご時世に、素晴らしいことだなと思います。

  5. megu83 | URL | -

    こんにちは。シャネルは以前から有線で流れていて気になっていたので、私も購入しました(*^^)v
    Belive聴いて一気に彼女のファンになりました!
    …な、なんて綺麗な声なんだろうと鳥肌が立ちました。
    STARSもお気に入りです!!
    今の季節の散歩中やドライブで聴いたら気持ちがいいだろうなって勝手に想像しています(;^_^A
    なんと近所のCDショップの売上ランキングは1位でした!!
    これからシャネルにどっぷりハマりそうです。
    こんなにいい歌手を記事で紹介していただけて嬉しい限りです。






  6. ケンイチ | URL | -

    >>megu83さん
    「ビリーヴ」いい曲ですよね!
    日本語も流暢で、ストレスをほとんど感じないのも好印象です!
    僕は「クリスタルズ・オブ・ラヴ」をはじめ彼女のアップナンバーがお気に入りです♪
    これからの活動にも要注目ですね!!

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