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露崎春女 『RESPECT』

2012年07月25日 20:30


<アルバムレビュー>
露崎春女 『RESPECT』 (2012/7/18)

<Disc 1>
1. Killing me softly with his song (Roberta Flack)
2. Respect (Aretha Franklin)
3. I want you back (Jackson 5)
4. I say a little prayer (Aretha Franklin他)
5. Ain't no mountain high enough (Marvin Gaye & Tammi Terrell)
6. Free (Deniece Williams)
7. I want you (Marvin Gaye)
8. Lady marmalade (Labelle)
9. If you don't know me by now (Harold Melvin)
10. Lovin' you (Minnie Riperton)

<Disc 2>
1. I believe in you and me
2. Saving all my love for you
3. Run to you
4. Count on me
5. I will always love you
6. The greatest love of all
7. All at once

J-R&Bのパイオニア:露崎春女が、洋楽を対象としたカヴァーアルバムを発売。
まずディスク1には、誰もが一度は聴いた経験があるであろう70'sソウルの名曲を新録で収録。「I want you back」「Lovin' you」あたりの黄金ネタは元より、「Free」「I want you」などのディープな金字塔も満遍なく織り込み、パワフルかつプリミティブな露崎のヴォーカル捌きと、キャリアに裏打ちされたブラックミュージックへの造詣の深さを堪能するには万全すぎる選曲となっている(個人的には「Lady marmalade」でラウドな露崎春女を新発見!)。また、選曲とともに本作の中核を担うのが、70年代当時の由緒あるフィーリングを再現したバンド・サウンド。立体的な耳当たりに並々ならぬこだわりを見せ、露崎がささやくように歌う場面では空気のように自然と寄り添い、逆にエネルギッシュに熱唱する際はアットホームな小気味よさを提供するなど、録音源とは思えないほど臨機応変なスタイルで楽しませてくれる。無闇矢鱈な現代らしい演出よりも時代を尊ぶマインドを優先し、ひいてはそれがアルバム全体を覆う芳醇なモダンさにも直結しているのだから、もはや「露崎春女、隙なし!」と手放しで喜ぶほかない。

もう一方のディスク2には、今年の5月に行われた故・ホイットニー・ヒューストンの追悼ライブ「100% Whitney」から、露崎が歌う7曲のライブ音源が収められている。スタジオではなく、ぶっつけ本番のライブ録音であるからこそ、露崎の突発的なアプローチにも片っ端から凄みが効いていて圧巻。以前よりホイットニーへの敬意を公表していた露崎が、この日を如何に潔く臨んでいたのかがひしひしと伝わってきた。

いずれの盤も、あくまで露崎春女然とした佇まいで”リスペクト”を振る舞っている点が共通している。
カフェやライブハウスなど、場所に関わらず歌い赴いてきた露崎の自由な音楽指針が反映されているから、こちらもカヴァーもの特有の気疲れに追われること無く、自分のスタイルでゆるりと聴き浸ることが出来るのだ。そして本作を聴いてあらためて感じたことだが、やはり彼女はべらぼうに歌が巧い。どんな曲を前にしてもセンスの振るい方がピカイチだし、高低のレンジの出し入れに関してもとてもスムーズ。露崎春女に”リスペクト”を尽くしたい人がいたら、迷わずこの盤をお薦めしようと思う。

<ピックアップ>

<Disc 1>
4. I say a little prayer (Aretha Franklin他)

ピアノの音色が優しく微笑みかけるイントロの時点からもう夢心地。
歌唱を通して、露崎春女の嫋やかなキャラクターが色濃く滲み出ている。

5. Ain't no mountain high enough (Marvin Gaye & Tammi Terrell)
ローを担当する竹本健一のヴォーカルが、露崎の軽やかな高音を良い塩梅で支えるデュエット。
ライブなどでも披露されている露崎の十八番だけに、乗りこなしもお手の物。

7. I want you (Marvin Gaye)
思わず息を呑んでしまうほど、サウンドにおけるくすんだ渋味が素晴らしい。
すっかり古き良きアーバンの世界に立ち帰った、露崎による麗しいファルセットも絶品。

 



インタビュー:露崎春女 『Now Playing』

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コメント

  1. 56 | URL | -

    TSUTAYAのコーナー全部、コレにしたい!
    正直、流石としか言葉が見つかりません。
    『力』をこれでもかって位に感じます。

    日本の歌姫と言えば、俺も迷いなく彼女を選びたいですね!
    度々見かけるミーハーな歌姫ランキングには、
    半ばウンザリしているトコロで…

  2. coen | URL | e/FxDEek

    素晴らしい作品ですよね

    愛情こもったアルバムレビューで、ファンとしても読んでいて
    ニタニタしながら読んでしまいました。

    肩ひじ張らずに作っているのが伝わってきて、
    いいアルバムですよね。

    多くの人に聴いてもらいたい作品です。

  3. ケンイチ | URL | -

    >>56さん
    すべてにおいて安定感がありますよね。
    長いキャリアを積んでいらっしゃいますし、
    やっぱりそれだけ実力も計り知れないんだなと思います。

    「歌姫」の定義にもよりますが、
    彼女の歌声を聴くに、正真正銘の歌姫と呼称するのが一番理に適っていますよね!カバーでこれだけ表現されたら、ほんと言うことありません!

  4. ケンイチ | URL | -

    >>coenさん
    コメントありがとうございます!

    ファンの方にそう言って頂けると、本当に嬉しいというか、執筆者冥利に尽きます。
    記事にも書いたのですが、彼女が先人に心からリスペクトしているのと同時に、聴き手である僕たちもすすんで彼女にリスペクトを捧げられるという循環がとても健全ですよね。同じく、一人でも多くの方に聴いて頂きたいアルバムです。

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