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CHIHIRO 『C is』

2012年09月02日 21:07

 
<アルバムレビュー>
CHIHIRO 『C is』 (2012/8/29)

1. C is (intro)
2. YES
3. どんなに離れても feat.SEAMO
4. 恋花火
5. 両想い
6. 4℃

7. Change Myself
8. Only U feat.SHIKATA
9. 0:00 (interlude)
10. シンデレラ
11. あなた以上
12. 永遠 feat.Tarantula from スポンテニア
13. YELL

14. Love song

 CHIHIROの音楽は、感情や理屈だけでは踏み込めないデリケートな温度によって形成されていて、気付けばいつも、その冷温に心揺さぶられている。2006年のデビュー以来4枚目のアルバムとなるこの『C is』は、その名が示すとおり、CHIHIROのフェミニンなキャラクター像をあらためて紐解き、彼女の真意がより詳らかな恰好で聴き手を伝うというパーソナル寄りの仕様。純然たるウェディング・ソング「YES」や、シングル「片想い」の続編と思わしき「両想い」といったハッピーな純愛ものから、夏の切ない風情と淡い悲恋のマッチングが素晴らしい「恋花火」、冷ややかなトーンがやり場のない思いを加速させる「4℃」などの切なさ一直線の失恋チューンまで、じっくりと煮詰められたCHIHIROの恋愛観が、今回も慎ましやかなリアリティを帯びながらそっと心の片隅に寄り添ってくれる。キラキラ成分も依然として健在で、サウンド面のこだわりにも何ら抜かりはなし。

 だが本作における真の主役は、新録の「Change Myself」をはじめとする朗らかなチアアップ・ソングの数々だと断言してもいい。ジェンダーを尊重し、恋愛を全うする女性アーティストとしてのポジションが不動のものとなりつつあるCHIHIRO。そんな彼女が立ち止まり考えた末の、同志と共にシーンを駆け上がりたいという未来への潔い希望が反映されている気がして、現在彼女の主流となっている恋愛ソング以上に胸が高鳴ることを覚えたのだ。僕が男だから、解釈の仕方にいささかのバイアスがかかっているのかもしれないが、いずれにせよ、恋愛以外の思想も満遍なく表現されている点には相違ないし、あえてそういった多面的なマインドを剥き出しにすることで、自身の音楽をより大衆へ解放しようとしているようにすら見える。以上の点も集約すると、まさに伝えたいことを惜しみなく注いだ、シンガーソングライター然とした立派な作品だなとつくづく思う限り。

<ピックアップ>


4. 恋花火
翳り行く男女の恋愛関係を花火のモーションに見立てたミディアム・ソング。
メロディセンスと言い儚い詞世界と言い、本作でも傑出したクオリティを誇示。
特にサビパートで胸に押し寄せる痛烈な終幕感と言ったらない。


5. 両想い
2010年に発表され好評を博したシングル作「片想い」。そこから着想を得て制作されたであろうこの楽曲は、幸せな空気に満ち溢れたコケティッシュなラヴ・ソングで、言わばCHIHIROの放つモチベーションの集大成。ストレートな筆致ながらくどさはゼロに等しく、彼女の器量の良さがありのまま汲み取れる仕上がりだ。

10. シンデレラ
ダンサブルなR&Bトラックの上で綴られるのは、世の女子たちを奮起させる力強いメッセージ。スタイリッシュなサウンドも手伝って、CHIHIRO特有の耳馴染みの良いメロディにもいつにない精華が。

11. あなた以上
ファンの間でも人気の高い「Lonely」や「Last Note」を彷彿とさせる流麗なバラードナンバー。
戸惑いと内省を含んだ歌詞のディテールと、それらの感情をしなやかに織り上げる歌唱が秀逸。

13. YELL
これほどまでに激励を込めた内容は、CHIHIROの多彩なキャリアを顧みてもそうは見当たらない。
淀みのない前向きなフレーズ群を、しっとりとした曲調に乗せてあえてシリアスに消化している部分にも、CHIHIROの何としても届けたいとする熱い想いが色濃く表れている。



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