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KG 『I AM HERE』

2012年09月17日 19:00


<アルバムレビュー>
KG 『I AM HERE』 (2012/8/29)

1. So bright
2. もっと愛したかった

3. 同じ空見上げて
4. Why
5. 聴こえているから
6. All I ever want
7. You're the sun for me

8. キミノヒカリ
9. I am here
10. How I start my day
11. I sing

12. 青空
昨年まで活発だった客演とのコラボレーションを一切盛り込まず、KGの歌声一本で織り成されるアルバムと聞いて「遂に来たか」と胸が高鳴った。2009年から2011年にかけてコンスタントに行われた、女性アーティストとのデュエット。その期間は紛れもなくデュエットが主体であり、相手の存在があって初めて音楽が成立している向きすらあったが、むしろ楽曲としては、聴き手に安らぎを与えるような良質なクオリティのものが大多数を占めていて、今になって思えば、それはそれで十二分に楽しんで鑑賞していたように思う。ただ一つ、KGは生粋のソウルシンガーだ。ライブではその円熟味のある歌声を活かした刺激的なパフォーマンスが好評を博し、僕自身そんな彼の勇姿を目の当たりにするや否や舌を巻いた経緯もある。だからKGがそれに取り組むことには根っからの器用さを感じた反面、役不足ではないかという解釈を常日頃から募らせていたのも事実だった。

でももう、そんな胸の奥が支えるような感覚に囚われる心配もないだろう。なぜなら本作で、KGはソウルシンガーとしての所以と信憑性を、至極分かり易い形で提示してくれたから。J-POPのフィールドにR&B/ソウルのグルーヴを惜しげもなく持ち込んだ都会派なサウンドは、これまでKGに切望し続けてきたそれであり、ドキッとする感覚が迫ると同時に清々しいカタルシスが味わえる。そこに、KGの渋味のある歌声が馴染むようにシンクロし、培われてきたであろう彼の熱意も臨場感と共にしかと伝わる仕組みだ。また、実験的なアプローチや、はたまたあえて直球なポップスに飛び込んだ楽曲も散見出来ることから、ソロを貫くことで自分をどこまで解放出来るのか、という腕試し的な意図も垣間見える。裏を返せば、KGが本来持つ音楽性と対峙をし、真摯なまでに自分らしく作り上げたアルバム、とも言い表すことが出来るだろう。デュエットで見せる紳士的な立ち振る舞いにもKG然とした穏やかな温もりを感じるが、当然ながら彼はそれだけじゃない。インディーズ時代からブラックミュージックに勤しみ、アップもバラードもエモーショナルにこなしてきたことを踏まえた上でKGなのである。そう理屈で対処せずとも、この1枚でスマートに信念を体現しているところがまた素晴らしい。論より証拠。彼の目指すグッド・ミュージックの本質に、我々リスナーは今こそ耳を傾けるべきだ。

<ピックアップ>

1. So bright
NATURAL8の盟友であるSHIKATAをサウンドプロデューサーに招聘。
ギターの爽やかなカッティングとスムースに躍るメロディラインの妙が、KGワールドの幕開けを盛り上げる。「恥ずかしがらないで さらけ出して」という歌詞は、原点に立ち帰ったKG本人の心境を物語っているよう。

5. Why
ロックを下敷きにした鈍重なサウンドにシリアスなピアノラインを掛け合わせた、センセーショナルなR&Bトラック。ヴォーカルが纏う威勢の良さは終盤のフェイクにも力強く表れ、圧巻。プロデューサー:JUNEの放った細やかな力量にも絶え間ない拍手を。

7. All I ever want
ヤバい。KGとニュージャックスウィングが、まさかこんなにも気持ち良い精度でフィットするなんて。KGの英断なのか、トラックを提供したNAUGHTY BO-Z(MAY’S)の計らいなのか、それは定かではないが、いずれにせよこのスタイリッシュな躍動感は至高。

8. You’re the sun for me
J-R&Bシーンに名を馳せるU-Key zoneとの初コラボ作。ドラマチックに降り注ぐシンセサウンドのクオリティは元より、あえてナイーブに振り切った歌詞や、とにかく一途なKGの歌声に有機的な人間性をひたひたと感じる。

12. I sing
「歌うために生まれてきた」と決意を露わにするこの自伝的ミディアム・ナンバーは、KGが抱いてきた思いの丈をキャッチすることはおろか、感情移入までこちらに促す代物。そんな嬉しい作用の引き金となっているのが、シンガーソングライター:ミトカツユキの手による飾り気を押さえた上品な旋律。やはりと言うべきか、彼の素朴なライティング・センスは、いつどこで聴いても揺らぐことを知らない。

 

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