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加藤ミリヤ 『TRUE LOVERS』

2012年11月23日 00:02


<アルバムレビュー>
加藤ミリヤ 『TRUE LOVERS』 (2012/11/21)

1. HEART BEAT
2. 今夜はブギー・バック feat. 清水翔太&SHUN

3. LOVERS partII feat. 若旦那
4. 眠れぬ夜のせいで
5. True

6. With U
7. Baby Love
8. Heartbreaker

9. AIAIAI
10. All I Want Is You
11. ROMAN (Album ver.)
12. 愛しい人
13. 勇者たち
14. UGLY

『HEAVEN』から2年、ミリヤ史上最高傑作と呼ぶに相応しいオリジナル・アルバムが誕生した。
オリンピックとのタイアップで話題を呼んだ「HEART BEAT」や、DAISHI DANCEの手がけたダンサブルな2曲「眠れぬ夜のせいで」「With U」など、サウンドの厚さを全面的に顕示した楽曲が今回も非常に際立っているのだが、本作ではさらに、歌詞の緊迫感や歌声のニュアンスといった要素においても軽く戦いてしまうほどリアルなスケールを習得。たとえそれが「愛しい人」のような(ミリヤにしては珍しい)ハートフル・チューンであろうと、どこからともなく湧き出る隆々とした気迫を感じずにはいられない。中には往年のクラシックを同世代アーティストと共に再構築した「今夜はブギーバック」や、同曲に参加している盟友:清水翔太がプロデュースを手がけた朗らかなR&Bアプローチ「Baby Love」など興味深い試みも盛り込まれていて、単に力技で圧倒するだけではなく、典型的な娯楽作品としても嗜めるという希有なバランスを保った作品なのである。

そして、ここまで来たら否が応でも触れなければいけないのが歌詞の内容。先頃、テーマ性が似通っていてかつ筆致が一定という指摘も散見されるミリヤだが、本作ではむしろ”加藤ミリヤというアイコンを遊びきること”に注力している場面がいくつか存在する。たとえば、「All Want Is You」。いわゆるミリヤ節と称される切実な恋愛感情を映し出したものだが、シリアスな曲調であからさまに演出することで絶妙な滑稽さが生まれ、これまでの既定路線とは全く異なる感触を届けてくれる。ほかにも抽象的な表現でこちらのイマジネーション増幅をどこまでも促す「Heartbreaker」なる楽曲もあれば、逆に「UGLY」ではミリヤなりの幸せの形を具体的に、そして過去のどんな楽曲よりも親しみを込めて呈するなど、自らのパーソナリティと乖離しない範疇で、歌詞においても惜しみなく意欲を振る舞っている印象を受けた。しかしサウンド面の健闘と言い、今が勝負どころとでも判断したのだろうか、ミリヤ。

もっとも、そうした肯定的な認識を本作に向けられたのは、「勇者たち」の収録が『M BEST』に続いて実現したことによる影響があまりにも大きい。あえての再収録にどういう意図が働いたのか定かではないが、ミリヤの持つ真摯なアーティスト性と飾らないメッセージが集約されたこの楽曲によって、アルバムそのものの本質がより明確になったと個人的には思っている。人生に迷い悲しみに暮れ、それでもアーティストとしてありのままを歌い続けて来たミリヤの信念があったからこそ、きっと本作はこんなにも輝かしいのだ。

 

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