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ACO 『Kittenish Love』

2013年03月12日 15:15

 

<アルバムレビュー>
ACO 『Kittenish Love』 (1996/4/21)

1. やけど
2. 不安なの
3. Kittenish Love
4. チャイム
5. でておいで (Smooth Mix)

6. はやく話しかけてよ
7. 凍っちゃったんだわ
8. かくれんぼ (Deeper Mix)
1999年、Dragon Ashの出世作「Grateful Days」への参加や、自身のシングル「悦びに咲く花」のヒットで一躍その名を知られたACOですが、デビューは意外にも早く1995年。R&Bを下敷きにしたメロウなバック・トラックと、うねりを効かせた独特の歌声が開花し、世にもクリエイティブなポップス作品を現在までに多数送り出しています。当時の日本にはR&Bの流行はおろか、文化すらあまり浸透しておらず、選択科目のように指向した人間のみが地道に推し進めていたように思うのですが(あくまでも推測)、ACOもまた、そんなR&B/ソウルの領域にいち早く根を張った草分けの一人と言えるでしょう。

1stアルバムにあたる本作は、デビュー曲「不安なの」のスタイリッシュなグルーヴに始まり、猫なで声炸裂のミドル「Kittenish Love」、ストリート性の高いトラックと陽気なギミックを掛け合わせた「チャイム」、後に恒例となるコケティッシュな詞世界が待ち受ける「凍っちゃったんだわ」など、俗的な恋愛ごとをご自慢の柔いヴォーカルで謳歌したものがほとんど。その都会的で端正なサウンド・イメージは、かつて隆盛を誇った渋谷系にも通じるものを感じさせます。

ただ彼女自身はと言うと、特定のジャンルやスタイルに固執しているような素振りをあまり見せず、どちらかと言えばさすらうように曲を選び、本能のままに歌うアーティストという印象が今も昔も強いんですよね。1999年あたりを境にアンビエントなどの要素も取り入れ始め、この頃とは似ても似つかぬ深遠な音楽性に一時傾倒していたことからも、彼女の自由人らしい感性が窺えます。本作で端を発した”J-R&B史”をとっても、彼女からすれば音楽の本質を探るための通過点に過ぎなかった、という見方が妥当でしょう。ただそれでも、時代を掌握したような自信に満ちあふれたビートやアンニュイに躍る歌声を耳にする度、彼女が少なからず邦楽R&Bシーンに爪痕を残してくれて良かったと、リスナーとして妙に誇らしく思えるのです。

 



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