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安室奈美恵 『FEEL』

2013年07月13日 19:30



<アルバムレビュー>
安室奈美恵 『FEEL』 (2013/7/10)

1. Alive
2. Rainbow
3. Can You Feel This Love

4. Big Boys Cry
5. Hands On Me
6. Heaven

7. Poison
8. La La La
9. Supernatural Love
10. Let Me Let You Go

11. Contrail
12. Stardust In My Eyes
初めこそ困惑もしました、このアルバム。

英語詞オンリーで構成された楽曲群が前作『Uncontrolled』で一気に頭をもたげ、グローバルを地で行きたいとする安室奈美恵の気概が並大抵なものではないことを痛感。しかもあれだけ大層なセールスを記録するわけですから、人気の一言で片付けられない比類なきカリスマ性を備えたアーティストであることはもはや明白です。

それから1年のインターバルを経て、新レーベル「Dimension Point」よりドロップされたこの『FEEL』では、英語詞曲の優遇に加えてマニアックなアイデアもすすんで採用。ただ、誰が見ても日本を代表するポップ・アイコンである以上、潜在的に日本語あっての親近感をまず求めてしまうのがファンの性というもので、ゆえにこの英語詞の占める圧倒的な割合には心なしか寂しい気持ちもありました。でもね、一巡目を終えたあたりでハッとしたんです、そこでどうこうあげつらう僕が徹底的に間違っていたと。

脇目も振らず、最新鋭のダンス・ミュージックを怒濤のごとくぶっ放す安室ちゃんはやはりと言うべきか孤高で、しかも楽曲ごとや構成の中毒性まで高いものだから、一つの娯楽作品として骨の髄まで味わえてしまう。安室奈美恵の現在の勢いを最大限に切り取った、理想的な魅せ方と言うほかありません。

そしてそのインパクトは、当初から彼女が話していた「心で感じて欲しい」というアルバム・テーマへも自然に結びついていくことに。従来の安室奈美恵は、自らが未知なる音楽に”挑戦”する精神を剥き出しにし、新しい次元に飛び込む行為そのものを持ち味へと昇華していたように思います。でも本作は全体を通して、すべての道理を達観したような独特の重みがあり、日本では実験的な部類に入るサウンドも、言語の垣根を越えたリリックもすべてが斬新でありながら、それにまたがる人間が安室奈美恵であることの必然性をびんびん感じさせます。つまるところ、”何をやっても安室奈美恵”という揺るぎないブランド力を、たとえ意識せずとも享受できる体感型アルバムなのです。

歌い方一つにしても瞠目もの。ここまではっきりと七変化を見せ付けたのはザッと思い返しただけでも前例がなく、「色んな安室奈美恵を好きに味わってね」という彼女の本音が、余裕綽々なトーンと共に今にも曲の片隅から聞こえてきそう。これまではサウンドばかりが先行しがちだったため、尚のこと彼女の工夫が際立って聞こえました。

本作でも外部のクリエイターがこぞって一流のプロダクトを拵えているわけですが、それでも”安室のお手製感”が半ば反則のように後を引くのは、サウンド・スタイルに身を委ねるのではなく、彼女自らが本作をリードし、主体性をもって忠実な作品を目指したからこそでしょう。天は一体、安室奈美恵にあと何物与えれば気が済むのだろうか。


<ピックアップ>


1. Alive
宗教的な妖しい雰囲気を漂わせるイントロ、そして発車オーライとばかりに打ち付けられる太いビートにもはや総毛立ち。安室奈美恵の決意が血肉化した驚愕のエレクトロ・チューン。

3. Can You Feel This Love
「めざましテレビ」のテーマソングということで、起き抜けの慌ただしさと朝の爽やかさが華麗にコラボレーション。プロデュースを担当した山木隆一郎とは、SUITE CHIC以来じつに10年ぶりのタッグだそうで。


5. Hands On Me
現時点でのナンバー1ヘビロテ・チューン。アフリカンな躍動感と言い、「とりあえず踊りましょうよ」的な無骨さが最高に良い味出してます。そしてこの楽曲を皮切りに、新曲のみで構成された色とりどりのダンス・チューン・ラッシュがスタート。安室ちゃんに先導を任せて、ここは一つ、思うがままにハンザップしちゃいましょう。


10. Let Me Let You Go
諸般の事情から物議を醸している同曲ですが、それがどうした。
滑らかなメロディ・ラインは紛れもなく最高品質で、さすがは本作唯一のバラードと言ったところ。シンプルなアレンジだからか、歌唱にも素材の旨さが引き立ちます。

12. Stardust In My Eyes
まず、この楽曲を作り上げたクリエイター陣に拍手を送りたい。
何なんですかこの夢心地は。おまけに安室にとっては新天地となるドラムンベースの要素も入っていて、山盛りのお菓子を食べたときのような満足度。彼女の根底にあるポップネスはいつの日も正義です。ご馳走様でした。


  


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