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安室奈美恵 『SWEET 19 BLUES』

2013年08月27日 23:39

 

<アルバムレビュー>
安室奈美恵 『SWEET 19 BLUES』 (1996/7/22)

1. watch your step!!
2. motion
3. LET'S DO THE MOTION
4. PRIVATE

5. Interlude~Ocean way
6. Don't wanna cry (Eighteen's Summer Mix)
7. Rainy DANCE
8. Chase the Chance (CC Mix)
9. Interlude~Joy
10. I'LL JUMP
11. Interlude~Scratch Voices
12. i was a fool
13. present
14. Interlude~Don't wanna cry Shymphonic Style
15. You're my sunshine (Hollywood Mix)
16. Body Feels EXIT (Latin House Mix)
17. '77~
18. SWEET 19 BLUES
19. ...soon nineteen

お久しぶりでございます。
今日はこのアルバムをご紹介。唐突の旧作。それがJBS!

安室奈美恵がヒップホップ/R&B路線に歩み寄り、一時の低迷から見違えるかのようにトップ・アーティストへと返り咲いたのはもはや語り草。その転機となったのが、2003年にSUITE CHIC名義で発表した『WHEN POP HITS THE FAN』から自身名義の『STYLE』にかけてのアルバム作品だったわけですが、安室ちゃんがブラック・ミュージックと融合したのは厳密にはもっと前。小室哲哉の全面バックアップにより大ブレイクを果たした1996年にまで遡ります。

当時の小室哲哉は、時の人としてミリオンセラーを連発。もはやJ-POPの代名詞と呼んでも何ら差し支えのないプロデューサーでした。その傍らで、彼が常に熱を注いでやまなかったこと、それが実験。特にR&Bをはじめとするブラック・ミュージックに対する好奇心は人一倍強かったようで、90年代末期あたりまでの間、彼の突飛なアイデアと高い技術力によって奔放に調理されていくこととなります。MISIAや宇多田ヒカルらの台頭によって歌姫センセーションが沸き起こったのが1998年頃。ちょうどこの作品がリリースされたのがUAの「情熱」がスマッシュ・ヒットを記録した時期ですから、安室奈美恵と小室哲哉は言わばJ-R&Bの下地をあまりにもさり気なく作っていたことになります。何という先見の明。もっとも、彼の発想が押し並べてセールスに繋がったかと言えばそうでもなく、300万枚オーバーの売り上げを記録した本作に関しても、偏に当時高まっていた安室奈美恵フィーバーの賜物だと判断するのが妥当でしょう。逆に言えば、ブームさえ沸騰すればいかなる音楽でも売れてしまうという不思議。

作風は、安室が敬愛するジャネット・ジャクソンの路線を拝借したブラコン歌謡が主。中でも「LET'S DO THE MOTION」「I'LL JUMP」は黒人と思わしきコーラス隊がサビを担うというぶっ飛びようで、小室の尋常じゃない志が自ずから伝わってきます。そのアクの強さが影響してか、「Body Feels EXIT」「Chase the Chance」に代表されるキャッチーなダンス・ナンバーが若干浮いて聞こえてくるほど。アルバム・リリース前には「Don't Wanna Cry」という粋な布石があったにせよ、当時このアルバムを耳にしたアムラーたちはさぞ寝耳に水だったんだろうなぁ。間違いなくJ-POP作品であるとは言え、構成上はなかなかのマニアックさですからね(むろん、僕は大歓迎ですが)。

かと言って、安室ちゃんらしさに欠けているわけでもない点がミソ。特にシングル・カットもされたタイトル・チューン「SWEET 19 BLUES」は、今なお支持されていることも頷ける名曲で瑞々しいの一言。今回レビューするにあたってあらためて周回しましたけど、やっぱりこの曲は比較するまでもないなと。安室の心境に歩み寄った繊細な歌詞があまりに的確すぎて、メロディやサウンドが無条件で共鳴しているような印象を受けます。「R&B」というフレーズをこれ見よがしに用いながら、まったく違和感がないっていうのも心憎いところ。やるな、TK。

最後に、これはこのタイミングでレビューした理由にも通じてくるのですが、このアルバムはどこまでも夏向き。安室と小室の当時の気迫を一種の解放感と共に味わえるし、先述の「SWEET〜」をはじめ昔懐かしい耳当たりにも申し分ないので、涼風に吹かれながらしんみりノスタルジーに浸る、なんていう聴き方も一興かと。もちろん、「You're my sunshine」のストレート過ぎる夏オーラにあやかるのもね。





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コメント

  1. コウイチ | URL | bM4TJFTs

    懐かしいですねえ。オレが生まれて初めて自分のお小遣いで買った思い出の一枚です。

    安室ちゃんが、けしてある日突然ブラック路線に鞍替えした訳ではないコトを門外漢に伝える為にも、ケンイチさんみたいな方がこうやってちゃんと記事にしてくれるのが嬉しいです。

    小室の実験精神も、他のTKファミリーの面々の作品より幾らか丁寧なのが好感が持てますよね。

    あと、ジャケが4パターンというのもセンセーショナルでしたよねえ。
    ちなみにオレは、安室ちゃんがうな垂れて髪を掻き揚げてるセクシーなヤツでした。
    ケンイチさんは?

    オレも以前自分のブログで、拙い文章ではありますが、安室論書いてみたコトがあります。
    もしお時間があれば、目を通して頂けると嬉しいでっす。

  2. ケンイチ | URL | -

    Re: タイトルなし

    >>コウイチさん!

    そうなんですか!さぞ思い入れも強いんでしょうね!
    あからさまに路線転換を行ったのが2003年頃でしたので無理もないですし、
    その時分にファンになった方にとっては、大衆イメージの強いTKとのタッグでまさかこんなにも実験色の強い楽曲をやっていたとは思い難い部分もあるでしょうね!笑

    ジャケットですが、僕は斜め上を見ている顔アップのものが好きです。
    自分が所持しているものがそのバージョンなので。笑

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