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松下優也 『#musicoverdose』

2013年09月21日 19:00

 

<アルバムレビュー>
松下優也 『#Musicoverdose』 (2013/8/28)

1. #Musicoverdose
2. Up To You
3. All MY LOVE
4. What Are We?

5. Helpless
6. Sweet Love
7. Go Get It
8. Wait For You
9. 彼方へ‐独唱‐
10. Hallucination
11. LAST ALUCARD SHOW by ALUCARD
12. Second World
13. Nobody Knows
14. It's my Day off

メジャーのフィールドを離れ、新レーベル「Japanese Dream Records」を発起した松下優也。その記念すべき再始動作として配信限定で発表された本作は、インディーズ作品ならではとも言える潔いまでの実験的趣向と、舞台やテレビでも活躍する松下優也をまるっと投影したかのような高いエンタメ性が特徴。冒頭の「#musicoverdose」から浮遊感ばっちりのシンセ・サウンドとの連動を満喫し、さっそく意気込みがびんびんと伝わって来ます。よくよく考えてみれば、現行のダンス・ミュージックをストレートに象ったサウンド・デザインはおろか、本格的なラップ・パートの盛り込みにおいてもなかなか例がないんですよね、彼の作品には。続く「Up To You」「ALL MY LOVE」など、冒頭の勢いを追い風に、アルバムはしばしR&B/ヒップホップの世界を迷いなく表現。早くもこの時点で、放心(はたまた恍惚か)の表情でスタジオの椅子にもたれ掛かるジャケットの真意がじわりじわりと姿を現します。ちゃんと振り切ってくれたからこそ、こちらも彼が”今飛び込みたい世界”にすんなり感情移入できたというもの。

構成はこの後、先行シングルにも起用された「Sweet Love」で一旦ブレイクを挿入。ダンサブルなポップ・チューンは、「4 Seasons」や「Paradise」でも証明されているとおり彼の十八番ですから、何だかんだで安心できるファクターの筆頭株。Jin Nakamuraの蜜月なタッグからも遠ざかろうと、h-wonderがいれば安泰ということか。そして驚くべきは、後半のカオスな流れ。セルフ・リメイクあり、自身が主演した舞台とのコラボあり、おまけにヴォーカルの低音効果を用いたポエトリー・リーディングやミクスチャー・ロックまでありと、アイデアを大盤振る舞い。その結果、締め括りへと向かう展開が若干散漫になってしまっているような気がしなくもないですが、楽曲単位でじっくり吟味すれば、この一連の流れが”これまでに味わったことのない松下優也の解放領域”であることは明らかであり、とても興味深かった。アイドル的要素も備えた清純派アーティストである一方で、クールな立ち回りも丁寧にこなすことの出来る人物であることは、メジャー期の活動でも窺い知ることができましたが、でもまさかこんなにも多彩な可能性を蓄えていたとは恐るべし、松下優也。

また、彼の能動力を物語る事象として、U名義で楽曲の過半数の作詞を手がけている点が挙げられます。それらはどれも腕白かつエキサイティングな筆致で、まるでここへ来て一気に箍が外れたかのよう。環境という名の水を得た魚は、我々の期待すら覆すほどのスケールで、かつてない暴れっぷりを見せ付けてくれたのです。





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コメント

  1. あっちょん | URL | -

    解放領域!

    素敵なレビューで、読んですごくHappyになりました!
    1st アルバムはとても均整がとれている印象が強く、2nd はそこから発展していった感じで、3rdは松下優也の核が露わになったと…素人なりに感じていました。解放領域、というのがピッタリですね!
    本当に読めて嬉しくなるレビューでした!次の松下優也作品へのレビューを楽しみにしています。

  2. ケンイチ | URL | -

    Re: 解放領域!

    >>あっちょんさん

    お返事遅くなり申し訳ありませんm(_ _)m

    お褒め頂きありがとうございます!
    おっしゃるとおり、回を追うごとにパーソナルな欲望が露わになってきていると思います。インディーズという土壌は本人の意向次第で前にも後ろにも転がりやすい性質があると思うので、この調子でこれからも優也くんらしさを貫いていってもらえたら僕も嬉しいです。

    > 素敵なレビューで、読んですごくHappyになりました!
    > 1st アルバムはとても均整がとれている印象が強く、2nd はそこから発展していった感じで、3rdは松下優也の核が露わになったと…素人なりに感じていました。解放領域、というのがピッタリですね!
    > 本当に読めて嬉しくなるレビューでした!次の松下優也作品へのレビューを楽しみにしています。

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