スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【JBS初プロデュース作品】柴田トオル「残り火」に寄せて

2014年02月22日 21:12



このたび、JBSが初めて楽曲制作に携わらせて頂きました。
歌うのは、昨年から「Sounds Good!!! 〜Japanese R&B Party〜」をはじめ各所でお世話になっているシンガーソングライター:柴田トオル。彼が2月28日(金)に発表する3rdシングル「残り火」がそれです。すでに完成された作品に執筆などで携わることはあっても、未完成のものを作り手と共に築き上げていく作業は今回が初めてだったので、「プロデュースさせて頂く!」と腹を括るまでにはそれ相応に強い葛藤がありました。ただ、作品が日の目を見ようとしている今となっては、胸を張って断言できます。「この作品に携われて本当に良かった」と。

柴田トオルと正式にタッグを組むことが決まった際、まず最初に考えたのは、次回の楽曲(この時点ではまだ、「残り火」をリリースすることは決まっていませんでした)を通して柴田トオルはどのように進歩していくべきなのか、ということでした。プロデュースと言っても、楽曲と向き合うことだけが仕事ではない。柴田トオルの人柄・意志・音楽性を一緒になって紐解いていってこそ、その先に真の理想が見えるような気がしたのです。そこから彼本人と何度も話し合いを重ねる内、ごく自然な流れでこの「残り火」に着地することになります。

「残り火」は、昨年から柴田トオルがライブで歌い続けてきたバラード。
帰らぬ愛を失意にもがきながら求める、どこを取っても悲しい曲のはずなのですが、ファルセットを軽やかに駆使する彼の歌声のお陰か、聴いた後には温かい余韻が身体をつつみ込む不思議な曲。落ち着いたバンド・サウンドで奏でられるそれは毎回異なった表情を覗かせ、”直球のバラード”という概念すら超越した奥床しい可能性をかねてより観客に伝えていました。そして何より、柴田トオル然とした絶妙な楽曲だった。既に発表されていた「Sweet Sign」「All Your Feel」と同じ系譜の上に位置するスロウ・ナンバーで、尚かつ大衆のロマンをくすぐるようなドラマティックな展開も用意されている。洗練されていない段階でそれだけの魅力に溢れていれば、僕がすべきことはただ一つ、既定路線のセオリーに振り回されることなく、柴田トオルと共に楽曲を丁寧に、遊び心を込めながら磨き上げていくことでした。

そのために制作サイドで凝らした工夫は数知れず。特に僕個人がこだわったのは、「音源でしか出せないスケール感」と「楽曲の世界に倣った絶望ある情緒」の表現の二点。前者はアレンジャーであるhirontierとAK Clap氏を交え、ストリングスを軸とした数段構えの構成を繰り返し相談しながら試行していきました。当初はピアノのみでシンプルに鳴っていたサウンドが、時間の経過と共に輝きを増していく過程がそれはもう感動的で。やはり人間たるもの、その立場になってみなければ分からないことが多いと痛感。もちろん、主役である柴田トオルの歌声が引き立つようさり気ない調整一つにも気を払いました。

そして後者に関しては、ヴォーカルの抑揚が大きく左右すると判断。レコーディングの際、トオルに繊細な強弱を付けてもらうことで、やり場のない喪失感だけでなく男性ならではの色香を描き出すことにも成功しました。その哀愁漂う艶は、ビジュアル・ワークにも引き継ぐことに。ことジャケット写真に関しては、楽曲制作当初から僕の頭の中に浮かんでいたイメージが基になっており、柴田トオルが体当たりで臨んでくれたことでいとも如実に具現化されました。美しさと退廃感が入り交じるこのジャケット写真は、ある意味で楽曲以上に本作の主旨を伝える裏番長的な存在です。

プロデューサーの立場から話をすると決めたものの、あまり手の内を明かしすぎてしまっても興ざめの元だと思ったので、楽曲に関して掘り下げてお話しするのはこの辺にしておきます。まずは柴田トオルが毎回のライブで口にしているように「心で感じながら聴いて頂くこと」こそが、この楽曲の含蓄を味わう一番の近道です。今回、柴田トオルはあらゆる局面との対峙を果たしてきました。その努力と苦労が血肉化した「残り火」は、彼が音楽に生きる理由を荒々しいほどに伝えてくれるはずです。そして僕自身、柴田トオルの生気に幾度となく突き動かされて今日に至ります。楽曲はおろか、人々の感性をも成長させる強い資質が彼には確かに備わっている——すべての制作行程を終えたとき、感謝の思いで一杯になったと同時に、柴田トオルの末恐ろしさに人知れず身震いしてしまったのはここだけの秘密です。

リリースまであと少し。
ぜひご購入の上、その味わい深い絶望をじっくりと感じて頂けたら嬉しく思います。

白原ケンイチ (Japanese Black Style)



柴田トオル
3rdシングル「残り火」
2月28日(金)〜 iTunes配信



「残り火」予告動画



P.S. 2月25日(火)21時より、当サイト主催のUstream番組「JBS Radio WEEKLY」にて特別篇「残り火 リリース直前SP」を放送。柴田トオル、そしてトラックメイキングで携わってくださったAK Clap氏をお迎えし、シンガーソングライター/アレンジャー/プロデューサー三者三様の視点から同曲を語ります。この日限定でお話し出来るエピソードもあるかと思いますので、ぜひご覧ください。

 http://www.ustream.tv/channel/jbs-radio-weekly

 
 


ANOTHER JBS Facebook Twitter(JBS_KEN1)  mixi
ブログパーツ
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。