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加藤ミリヤ 『LOVELAND』

2014年02月24日 19:30



<アルバムレビュー>
加藤ミリヤ 『LOVELAND』 (2014/2/19)

1. Lonely Hearts
2. Shape of love
3. Love/Affection
4. UNIQUE
5. 神様
6. The One
7. EMOTION

8. LOVER -Episode II-
9. PRIDE
10. You're Beautiful
11. RUN FREE
12. One Night Only
13. 冷静と情熱のあいだ
14. Loveland

目から鱗、そして涙。加藤ミリヤが本作で突き詰めた独自性には脱帽を禁じ得ません。デビュー当時から注目していますが、ここまでハードなインパクトを受け取ったのは初めてかもしれない。駆け出しの時分を鮮明に思い起こさせるR&Bチューンが凜とした輝きを放ち、それも大半の楽曲にドスの効いた冷静な歌声を装備。こちらもスリル映画鑑賞よろしくごくりと息を呑むほかありません。もっとも、その受け身にならざるを得ないある種のお手上げ状態が、聴き手としてはすこぶる心地良いのです。

本作で用いられている緊張感にあふれた手法は、それこそ1stシングルの「Never Let Go」から彼女自身が少しずつマインドを費やして確立された賜物であって、サウンドだけでさも原点回帰のように繕った作品とは明らかに一線を画している。個人的には、前作『TRUE LOVERS』を越えて、彼女なりの美学がいよいよ収まるべきところに収まったような気もしていて。やりたい音楽が目に見えてスマートに提案されていることはおろか、彼女の王道概念であるラブソングですら本作では新たな精彩を放ち、女性が一皮剥けて達観するまでの過程を惜しむことなく描ききっている。音楽と共に半生を歩んできたミリヤの境遇とその哀愁が痛いほどに伝わってくる一枚です。こうした人物と音楽が表裏一体となって迫り来る作品が、ここ日本にはまだまだ少ないように感じます。もしこれがデビュー10周年に向けた序章だとするなら、まだまだ油断出来そうにない。というかもはやこの感情、お好きに刺激してくださいといった感じ。

<ピックアップ>


1. Lonely Hearts
ミリヤに対する価値観が飛躍的に向上した、僕にとって記念碑的な一曲。
内容は一言で言えば”現代版「ディア ロンリーガール」”。混沌とした心情も、また自分と同じような環境にもがく人々をいたわる姿勢も、「ディア〜」の時代からの成長を窺わせる大らかなスケールで、目頭が熱くなります。

4. UNIQUE
ビヨンセあたりの現作風にも通じるアップ・リフティングなナンバー。ドラムロールをフィーチャーした高揚感ほとばしるサウンドと、個性を尊んでやまないリリックががデッドヒートのごとく対峙。ミリヤにありそうでなかった意欲むんむんの一曲。

9. PRIDE
禁断の関係について歌った情熱的なリリックは元より、サビで展開するキャッチーな旋律がいかにも彼女らしい。この楽曲と「The One」は、本作における往年のミリヤ節再燃に大きく貢献していると思います。

12. One Night Only
「Lonely Hearts」で加藤ミリヤへの意識を高めた僕は、このR&Bマインド剥き出しの一曲で彼女がアルバムに向けた意気込みを完全に知ることとなります。作曲には久保田利伸、そして編曲には「Lonely Hearts」も手がけた村山晋一郎。まさしくこれ以上ないほどの好条件が揃い、加藤ミリヤ史上もっとも官能的でシュールなR&Bが確立されました。終盤の容赦ないフェイクの応酬が最高。

13. 冷静と情熱のあいだ
アルバムのハイライトとして終盤を厳めしく彩っているのがこの曲。歌詞もサウンドも、おそらくはミリヤが本作でもっとも突き詰めたかった境地。鋭いストリングスに背筋が凍り、終末観が走馬燈のように駆け巡る”トンデモ”なスペクタクル・チューンです。

14. Loveland
荒ぶる感情をここまで大いに開け放ってきた加藤ミリヤ。そんな彼女が最後に差し出したのは、シンプルな心情を綴った優しい愛の歌でした。まるで嵐が過ぎ去った後のように穏やかに、そして慎ましく歌い上げるミリヤに思わず溜め息。アルバム全体を取り巻く緩急豊かな構成のみならず、懐かしさを喚起させる演出も、この楽曲を筆頭に押し並べて素晴らしい。

 


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