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『JAPANESE BLACK STYLE VOL.2』セルフライナーノーツ 第一回「僕の役割」

2014年06月04日 19:48



本日から連載として、当サイト監修によるコンピレーションCD第二弾『JAPANESE BLACK STYLE VOL.2』のセルフライナーノーツをお届けします。第一回目は、私ケンイチが本作制作に着手するまでの前日譚を包み隠さずお話ししようと思います。今回お伝えすることが、内容やコンセプトにも強く反映されています。6月25日のリリースに向けて、ぜひご一読ください。

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Ken'ichi Shirahara presents
JAPANESE BLACK STYLE VOL.2 セルフライナーノーツ

第一回:僕の役割

第二回:聴く人を選ばないコンセプト
Japanese Black Styleを開設して丸6年が過ぎた。飽きっぽい自分の性格上、当初は長続きしないことが約束されてしまっていたような状態だったが、物事というのは開けてみなければ分からないもので、国産R&B好きが高じてあれよあれよと6周年。”好きこそ物の上手なれ”を徹底するかのごとく、このサイトを始めたことでもっとJ-R&Bが好きになった。それは僕にとって、紛れもない収穫だ。

JBSを始めて3年ほど経った頃、ひょんなことからライターの仕事の話を頂くようになった。自由奔放に記事を起こし続けていた自分が業界に足を踏み入れるなんて思いもしなかったが、とは言えまったく興味がなかったわけではなく、とにかくせっかく頂いた有り難いチャンス、是非ともチャレンジしてみたいと二つ返事で了承したことを今でも憶えている。

音楽ライターとしては今なお未熟な部分が多い。取材では反省することも数知れず。それこそキャリアをスタートさせた時分なんて文章力にもひどく乏しく、当時の文面が脳裏をかすめるだけで顔から火が出そうだ。でも、この仕事にやり甲斐を感じなかった経験はほとんどない。特に、文章を執筆する際に視野や客観性が広がったのは間違いなくライター業が肥やしになっているからで、そこは長きに渡ってこのサイトをご覧くださっている方にも分かってもらえるかと思う。

元々からJBSではたくさんのJ-R&Bファンの人たちとの出会いがあり、自分がひねり出す見解に共感してもらったり意見してもらったりすることで、僕の中で新しい解釈が次々と派生を続けてきた。ライターを始めて以降は、そこに取材したアーティストの立場や、音楽業界ならではのシビアな視点を判断材料として加味することが可能となり、自分で言うのもおかしな話だが、よりフェアなレビュアーシップを会得出来たように思っている。自らで編み出した物差しを基準にして論理を展開していくことは、言ってしまえば誰にでも出来る。だから誰がどのような背景をもとに送り出した音楽なのか、対象を取り巻く細部にまで入念に目配りをしながら分析を進めていくことに、僕は大きな意義を感じるようになった。仮に音楽業界に従事していなかったとしても、視点を柔軟化する作業は物事に発言を下す立場としてどの道必要となっていたことだろう。

さて、そうやって試行錯誤しながらこのサイトとも向き合ってきた結果、ひとつ気付けたことがある・・・・・・僕は、偏に”良い音楽”が好きだ。中でもR&Bはこよなく愛しているし、こだわりも国産R&Bに対しては人一倍ある。しかしながら、僕が今すすんで訴求したいと考えているのはR&Bではなく、”良い音楽”なのだ。誤解を招きかねない表現ではあるが、あえてそう断言させて頂く。元を辿ればR&Bに限らずあらゆるジャンルを掻い摘まんで聴いてきた雑食性リスナーなので、”実はR&Bだけに執着していない”ことをさり気なくアピールしたい意図も含ませている。そしてこの発言にはもう一つ、”R&Bが大好きだからこそ、界隈の外に散らばる小さな可能性をも決して見落としたくない”という自分なりのポリシー、というかある種の執念が働いていたりもする。

たとえばの話、カレーにはさまざまな調理法がある。
麺を汁に浸したカレーうどん、フライパンで炒めてカレーピラフ、最近ではコクを活用したカレー鍋なるメニューも人気を博している。定番であるカレールーにしても、ライスにかけるかパンと食べるかで好みが分かれるところだろう。それと同じで、音楽にも王道たる内容のものをはじめ、特定のジャンルを彷彿とさせる”それっぽい産物”までが無数に、それも細かく散らばっている。むろんR&Bにもその概念は通用し、往々にしてどれをチョイスすべきなのか迷う人も多いことだろう。それが僕の場合、カレーライスはもちろんのこと、カレーうどんも好きだし、カレーピラフも好き。カレー鍋も食べたことこそないがきっと好き。要は”カレー”というメインの素材が好きでたまらない。出来ることなら、全部食べ尽くしたいぐらい。そういうわがままで貪欲な男なのだ、俺は。

カレー鍋を邪道だと一蹴する人もいる。1億2千万人の思想が渦巻く中で、そういう考えを持つ人がいても何らおかしくはないし、否定する余地もない。ただ、王道には王道にしか出せない素晴らしい味わいがあるように、亜種からこそ受ける意外な発見もある。時と場合によっては、その事実を知らずにさも物知り顔でカレーライスを嗜んでいるのが勿体ない状況だって大いにあり得る。

僕はJBSを始めてからのこの6年間で、どんな音楽にも大小関わらずさまざまな可能性が潜在していることを身をもって知った。そして、その感性を大切にしたいと思った。あれもこれもと性懲りもなくカバーすることには、実のところ夢がある。R&Bに関して言えば、世間的に鉄板あるいは王道と言える類いのみならず、”R&B調”と形容できるスタイル拝借型、はたまた主張が強い他の要素にアクセントとしてR&Bの要素を投入したエッセンス型など・・・・・・もちろん、R&Bとは天地がひっくり返っても交わらないであろう場所に着地している楽曲にも、常にアンテナを張っている。それらに少しでも突き動かされたなら、まずは”良い音楽”として僕は訴えていきたい。そうすれば、R&Bに対してまったく関心のない人や先入観に惑わされている人にもその片鱗が届くかもしれないという希望が持てるし、逆に熱心なJ-R&Bファンに薦められる選択肢も格段に増えるからだ。この発想に行き着いたのもまた、一人でひっそりと鑑賞していた頃からたくさんの人と好きな音楽を謳歌できるようになった6年分のネットワークと、自分の今ある境遇を噛み締めた結果だ。

”良い音楽”と主張しつつ結局R&Bの話題に舞い戻ってしまうあたり、本当にどうしようもないなと思う。一番呆れているのは、他ならぬ僕自身だ。でも裏を返せば、それぐらい今の自分はR&Bへの愛着を惜しげも無く剥き出しにしているようにも実感する。こだわらないことを一番のこだわりとしているところは一見すると矛盾しているかもしれないが、R&Bが嗜好ではなく信念として機能しているからこそ、もっと色んな風景を見たいと思うし、見せたいとも思う。むろんそこにマナーの歪曲は挟まず、あくまでも音楽本来の魅力を一心に伝えていくことを念頭に置いて。

ただでさえ市場の縮小化が囁かれている昨今、誰かが提案する音楽に耳を傾ける人がどれだけいるのか、見当もつかない。でも、始めなければ始まるものも始まらない。これからも諦めず、JBSが積み上げてきたノウハウを通して、毅然と”良い音楽”の普及に励んでいきたい。それが、曲がりなりにもこのサイトを6年もの間運営し、ライター、イベンター、CDプロデューサーなどの立ち位置を踏まえている僕の使命であるようにも、今となっては感じている。

(つづく)


『Ken’ichi Shirahara presents JAPANESE BLACK STYLE VOL.2』
2014年6月25日(水)全国リリース


<収録曲>
1. #AGARU / JASMINE 
2. TELL ME / LEO
3. on & on & on / 森大輔 
4. TOKYO / TOKINE *初音源化 
5. I DREAM / YOSHIKA (from SOULHEAD)
6. Date-plan / NAOKY×JUVENILE *初音源化
7. Make It Fresh / HighLux 
8. PASSION / MAY’S 
9. DON'T SAY IT'S OVER / 宏実 
10. Make Me Wonder / 柴田トオル *初音源化
11. Diamond in the rough / CIMBA 
12. ヘルタースケルター / Yup’in *初音源化
13. Different / Full Of Harmony 
14. Baby / 岡田大毅 
15. Goodbye / CREAM
16. Drop it low / Yo∞Hey *初音源化
17. No.1 SEX / MARIN
18. Without Love / YUKALI


詳細
http://groovinrb.blog32.fc2.com/blog-entry-1944.html







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