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『JAPANESE BLACK STYLE VOL.2』セルフライナーノーツ 最終回「事件」

2014年08月03日 20:24



かなり日が空いてしまいましたが、「JAPANESE BLACK STYLE VOL.2」セルフライナーノーツの第三回を投稿させて頂きます。前回の最後で少しばかり前途多難な様を匂わせてみたわけですが、果たしてその後どのようなハードルが待ち受けていたのか、当時の感情を振り返りながら述懐していますので、ご覧頂けると幸いです。なお、本稿をもってこのセルフライナーノーツ連載は最終回となります。

第一回「僕の役割」
第二回「聴く人を選ばないコンセプト」

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Ken'ichi Shirahara presents
JAPANESE BLACK STYLE VOL.2 セルフライナーノーツ

第三回:事件
 6月25日、本稿の主役『JAPANESE BLACK STYLE VOL.2』がめでたく全国リリースを果たした。各所のご協力を賜りながらようやく日の目を見たこのCD。そこに至るまでに行ってきた作業が決して平易なものではなかっただけに、初めて実物のCDを目の当たりにした際、まるで山頂に登り詰めたかのような達成感があった。今だから吐露してしまうが、ここに至るまでの道程は自分にとってそれはもう険しい道のりだった。本作を取り巻くシステムの大方は、前作で向き合ったそれとは根本の部分から大きく異なっている。むろん、初めての経験もひっきりなしに訪れたため、精神的に全く堪えなかったと言えば嘘になってしまうのだ。もっとも、その道にすすんで踏み込んだのは誰でもない自分自身。時代を先んじてきた名匠たちが身を粉にして歴史を塗り替えてきたように、この「JAPANESE BLACK STYLE  」シリーズを世に一石を投じる作品としてアピールしたいのなら、事が運んでいくプロセスをこの身でもって直(じか)に受け止める必要があると思った。そうしなければきっと、伝わるものも伝わらなかったはず。


 プロデューサーとしての役割が正念場を迎えたのは、収録に際する許諾申請を各方面に連絡するタイミングあたりから。前作では選曲が終了した時点で何名かと分担して次の段階に駒を進めたが、今回は収録候補曲の大多数をあらかじめ自らが担当することとなった。メジャーやインディーズのレーベルをはじめ、個人も含めた四方八方の窓口へ収録希望の旨を伝えさせて頂く毎日。当該楽曲に対する意向や熱意をありのままに込めながら依頼出来るとあって当初は張り切っていたのだが、与えられた仕事量と責任能力を要する場が一年と比較しても格段に増えたため、しばらくはなかなかペースを掴めずにいた。これは後から聞いた話だが、前作に続き企画元を請け負ってくれているディレクターが、本作や僕自身の将来に役立つことを見越した上であえて重大な任務を託してくれたのだそう。片時も油断できないぎりぎりのスケジュールに焦りは日ごと増幅する一方だったが、この一刻を争うやり取りの中でプロデューサーとしての自覚やタフな精神が見る見る磨かれていったのは言うまでもない。楽曲の収録が決定するまでには長い時間を要することも多く、やむなく収録が見送られてしまうケースも何ら珍しいことではない。そんなシビア極まりない世界を最後まで泳ぎ切ることが出来たのも、ディレクターから譲り受けた”生き抜く力”あっての成果だと確信しており、今となっては感謝してもしきれない。

 かくして僕は、短く濃い山場を終え、ディレクターと共にようやく胸を撫で下ろした。プロデューサーの本質に近付けた契機だったからこそ、このときに感じた安堵も格別なものだった。


 本作ではほかにも、刺激に満ちたチャレンジを数多敢行させてもらった。その最たる例として挙げられるのが、収録候補曲の一般公募だ。対象となるアーティストや音楽関係者の方から推薦曲を提出して頂き、集まった楽曲の中から制作側で収録曲の候補を選ばせて頂くという企画。2014年ならではのフレッシュ感を重視し、またアーティストのバリエーションや客観的評価もなるべく幅を利かせた上で収めたい意向が当初からあったため、その時点で音源化されていなかったものも含めたくさんの楽曲を候補に入れられたのは、本作にとって大きな収穫となった。また、初めて本格的なリンクを果たしたアーティストも多く、出会いの尊さをまざまざと感じられた機会でもあった。

 収録曲確定後のマスタリング参加も、個人的にではあるが忘れられない出来事だ。マスタリングとは、収録される楽曲の音質や音圧を調整する作業のことで、言わば”CDから音がどう聞こえてくるか”を左右する大事な行程である。今回初めてスタジオに同席しただけでなく、曲間のインターバルに関してもコンピレーションの特性や自身のこだわりを踏まえた上で、随時オーダーさせて頂いた。「前作以上にJBSらしい作風になった」と胸を張って伝えられるのは、こうした技術的な作業への関与が大きな拠り所となっている。

 数多い試みの中で僕がもっとも執着し譲らなかったのが、本作と連動したライブ・イベントの実施。CDで嗜んで頂くだけでは、いくら良質な音楽でもやはり決定的な臨場感に欠ける。ましてやこんなにも魅力あふれるアーティストばかりなのだから、是が非でもリアルな空間のもとで享受してもらえる日を作りたかった。その願いが叶って、8月23日にシリーズ初となるリリース・パーティの開催が決定。そればかりか、今年7月には渋谷タワーレコードで前哨戦とも言えるインストア・イベントまで実現し、感動と感謝の丈を言い表す言葉がなかなか見つからない状態である。


 前作の反響や手応えが導き出したシリーズ第二弾。しかしながら、すでに敷かれたレールの上をただなぞるだけではどうしても納得がいかなかった。すべてにおいてセンセーショナルでありたかったし、願わくば本作から新たなムーヴメントが発達してほしいとも思ってやまない。それが本当の意味で”続編に出来ること”なのではないかと。そうした自分なりの信念を常に持ち合わせていたがゆえに、リリース以降に届いたさまざまな意見や感想を噛み締めるたび、本作の価値を僕自身強く実感する。と同時に、次なるステージに向けた展望や野望も一層深まりを見せるばかりだ。

 どうかじり付いて頂いても構わない。2014年式にアップデートを果たしたこのシリーズ最新作で、邦楽R&Bシーンに内包された前向きな情趣を心ゆくまで味わってもらえたら、監修者として本当に嬉しく思う。

 これからも「JAPANESE BLACK STYLE VOL.2」を、どうぞよろしくお願い致します。

P.S. 集大成でもある本作のリリースパーティ、ぜひ遊びにきてください。

文:白原ケンイチ(Japanese Black Style)


「JAPANESE BLACK STYLE VOL.2」セルフ・ライナーノーツ 完(?)

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「JAPANESE BLACK STYLE VOL.2」詳細ページ



「JAPANESE BLACK STYLE VOL.2」リリースパーティ
日時:2014年8月23日(土) 16時30分スタート
場所:渋谷VUENOS http://vuenos.com/venue/
料金:¥3,500(ドリンク別)
『JAPANESE BLACK STYLE VOL.2』をご購入の方(事前購入を含む)限定でスペシャル特典をプレゼント
*事前にご購入された方は当日エントランスにてCDをお見せください(レンタル品不可)
*特典はなくなり次第終了となります。あらかじめご了承下さい。

<出演>
JASMINE
CIMBA
森大輔
宏実
YUKALI
Yo∞Hey
HighLux
柴田トオル
Yup’in
NAOKY
JUVENILE
岡田大毅
TOKINE
DJ CATCHER

イープラスにてチケット好評発売中
購入ページ http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002130483P0030001

*先行プレオーダーのチケット分のみ優先入場が可能な整理番号付き。
*整理番号はチケットの当選後、ランダムでの割り振りとなります。
*本イベントではチケットのお取り置きを行いません(当日券発行は未定)。
よって事前にeplusでお申し込みされるか、各出演者様から直接紙チケットをお買い求めください。




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