スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

山下智久 『遊』

2014年08月29日 19:53



<アルバムレビュー>
山下智久 『遊』 (2014/8/20)

1. HELLO
2. PARTY’S ON
3. Mysterious

4. Moon Disco
5. Back to the dance floor
6. Dress Code:

7. LET IT GO

初の企画盤。シングル「One in a million」あたりから、他のジャニーズ勢に先駆けてオントレンドなダンスミュージックに励んできた山Pですが、踊れるナンバーにここまで一心にこだわり抜いた作品は、後にも先にもこの作品だけかも。そもそも、ジャニーズのアーティストがコンセプトアルバムを発表すること自体が異例なわけで、本作が高まるモチベーションの産物であることを聴く前からひしひしと感じておりました。

本来の持ち味にあたる道化的なアイドルアプローチはもちろん皆無に等しく(強いて挙げるなら「HELLO」がその類いか)、あくまでも最新鋭のクラブサウンドとそれに食らいつく山Pの構図を潔く描写。中にはおよそ玄人向けの楽曲も散見されるものの、自身のパブリックイメージさえ振り切った一本気な健闘ぶりが生粋のファンにとっては愛おしく映るだろうし、何より本作は、偏に良質な音楽を求めるリスナーにもブッ刺さるほどの軽妙な可能性を秘めている点が最大のミソとなっています。

特筆すべきはやはり、山P作品恒例となっている参加クリエイターの豪華さと、その組み合わせでしょう。シンガーソングライターの秦基博とヒップホップ界隈を賑わせるBACH LOGICが相見えたOPチューン「HELLO」をはじめ、大沢伸一が高次元なエレクトロを構築した「Dress Code:」では、作詞ではありますが久しぶりに山本領平(Ryohei)の名前が確認されるなど、その筋の名うてたちが奔放なケミストリーを発揮。ほかにもPerfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースでお馴染みの中田ヤスタカや、まさしく今ダンスミュージックで注目を集めているSTYら、すでに過去作で携わったメンツがこぞって参加を果たしており、あまりにも贅沢な様相を呈しています。対象が山Pとなると日頃の先入観も薄れるでしょうし、EDM、テクノ、ファンクとサウンドの振り幅も広いので、すでに彼らの仕事ぶりを熟知している人でも新鮮な感覚で楽しめること請け合いです。また、彼らが一堂に会して己の業を注ぎ込んでいるという意味でも、本作のタイトルにもなっている”遊”の精神は見事に全うされていると言えます。商売道具である歌声を丸ごと加工した楽曲もあるぐらいですから、彼の立ち位置を思うとまったくもって気っ風の良い試みです。

今後はおそらく、既定路線の一つであるアイドル歌謡も再び併用した上で活動していくかと思うのですが、いずれにせよ、こうした気合の入った作品を一度でも生み落としたという事実は、山Pのポテンシャルを紐解くための重要な試金石となるに違いありません。ジャニーズから独立した赤西仁(JIN AKANISHI)がUSマナーに則ったシングルをリリースしたりと、アイドル出身者によるアーティスティックな稼働が日々加熱しつつある昨今なだけに、本作がその決定打として広く受け入れられたらいいな〜と慎ましくも願う今日この頃。



ANOTHER JBS Facebook Twitter(JBS_KEN1)  mixi
ブログパーツ
関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)


    最近の記事


    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。