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TSUNEI 『Side B』

2014年09月07日 22:30

 

<アルバムレビュー>
TSUNEI 『Side B』(ライブ会場限定販売)

1. Flower
2. 愛のように
3. Welcome to the Jungle
4. Midnight Highway

5. 五月雨
6. ミラア
7. Lie
昨年に邂逅して以来、JBSが惹きつけられてやまないR&BシンガーがこのTSUNEI。新潟県出身で、現在は関東圏のクラブをはじめとするアンダーグラウンドの聖地で活動を展開。他方、ネットのバラエティー番組にレギュラー出演するなど、タレントとしても才能を発揮しています。これら経歴の時点でかなりユニークなアーティストであることがお分かり頂けると思うのですが、実際も本当に気さくなキャラクターで、TSUNEIといる時間は常に笑いが絶えません。まさしく公私共にピースにあふれたアーティスト。

そんなTSUNEIが、ライブ会場限定で初のアルバム作品を発表。すでにYouTubeで公開されているものも含め、かねてより各所で披露されてきた未発表曲が一挙収録されています。アルバムタイトルの『Side B』は、「自分の楽曲がB面のようなテイストばかりだから」というアイロニカルな理由で名付けたのだそう。これもまた、TSUNEIらしい絶妙なユーモアによる賜物です。

主な収録曲は、メジャー感のある明るいメロディを凜とした佇まいで歌い上げる「Flower」、性交をモチーフにした文学的なリリックと今にもとろけそうなトラックが壮大なロマンを巻き起こす「愛のように」、スモーキーで退廃的なムードを帯びたクラブフリークならではの異色作「Welcome to the Jungle」、ノスタルジーに浸る少女を描いたグルーヴ満点のミドルR&B「Midnight Highway」、他曲とは一線を画したやや掠れた発声で魅せる「ミラア」、そして苦悩や葛藤を蹴破るように力強く歌う人生の潤滑剤「Lie」など。

元より独創的な言い回しをするシンガーだとは思っていたのですが、いざ歌詞を照らし合わせながら聴くと、非常にパンチラインが多いことに気付かされました。まず、日本語の尊重度が極めて高い時点で叙情の何と伝わりやすいことか。一見抽象的に留められているものの、それらはとても繊細なストーリー性やバックボーンを従えており、聴けば聴くほどTSUNEIの慈悲深い感性が目に見えるようです。また、ラッパーの常套手段である押韻も効果的に散りばめられ、ヒップホップフィールドで叩き上げられた知性もしかと顔を覗かせています。

ヒップホップと言えば、懐かしさを感じさせるサウンド・ワークにも注目。緩急のしっかりしたビートやメロウで切れのあるウワものは、かのDJプレミアのプロダクトにも通じるいかにも90年代風なテイスト。「五月雨」でのアプローチは、DJ TONK×Keycoのクラシック「Dejavu」をちょっぴり思わせるものだったり(懐!)。このことごとく古典的な作風こそが『Side B』という半ば自虐的なタイトルの要因にもなっているわけですが、楽曲に一貫性を持たせたことで”かつてのトレンドの復刻”という裏テーマがより浮き彫りになったのだろうし、今や減少の一途を辿るヒップホップ・ソウルの歌い手としての生き様もありありと証明されたのだと思います。これぞ、インディーズの有効活用。潔いわ。

本人の意向で惜しくもライブ会場限定の販売となっていますので、事情により入手が困難な方は以下のビデオを観てご辛抱を。天にも届く伸びやかなヴォーカルの真価をぜひ一度ご堪能ください。

(8日23時から放送のJBS Radio WEEKLYにもゲスト出演が決定!)
http://www.ustream.tv/channel/jbs-radio-weekly

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