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ryoko 『Bouquet of sounds』

2014年11月05日 20:54



<アルバムレビュー>
ryoko 『Bouquet of sounds』 (2014/10/22)

1. intro
2. Hate’n’Lab
3. Come on!!

4. mission part.2
5. in the snow
6. 花時計
7. Sha la la la

8. story(original mix)

土地ごとの特色によって味わい深い音楽が花開くケースも少なくない、地方のR&Bシーン。ここ最近は動向が少し落ち着いてきているようにも感じますが、いつの時代も、突出したセンスを持つアーティストというのは必然的に頭をもたげてくるもの。たとえば、今日紹介する宮城県出身のシンガーソングライターryoko。慎ましくも雅やかなグルーヴと、女性ならではの感性をまとった彼女の音楽は、早い話がかなりイケてます。

東北と言えば、もっぱらヒップホップで語られることの多い地域。ryokoの作品に関しても、深夜のクラブにも通じる薄暗い退廃感を曲中で広げていたり、さらにはskidaroundやgrooveman spotといった同地をレペゼンする面々が中心となって制作に携わるなど、ヒップホップとの密な距離感を窺わせる手法がいくつも散見できます。強靱なストリート性とネオソウル特有のほろ苦いフレイヴァーが同居する「Hate'n'Lab」がその最たる産物。久保田利伸やTinaあたりが重宝していても何らおかしくない破天荒なベースラインに、ryokoのしなやかな歌声がふんわりと着地。その様子はさながら、エスプレッソとスチームミルクが織り成す奇跡の好対比。全体的にレイドバックのリズムを用いていることからラウンジ・ミュージックとしてもくまなく機能するだろうし、それこそ本当にカフェラテでも飲みながら鑑賞すれば、至高のひとときが手に入るはずです。

個人的には「Hat'n'Lab」のほか、grooveman spotの手がけた3曲(M-3、M-4、M-7)がお薦め。中でも「Come on!!」と「Sha la la la」には元SOUL LOVERSのMahyaがソングライターとして参加を果たしており、彼女由来の要素である憂いの成分も遺憾なく発揮されています。そして何度も繰り返すようですが、当のryokoの歌声がすこぶる良い。ソウル・フィーリングに裏打ちされた大胆不敵な節回しもやってのける一方で、「花時計」や「story」などの純朴たる楽曲では良妻賢母のごとくしおらしく、思わず聴き入ってしまいます。こうした比較的ポップな曲調にも意欲を見せているあたり、ryokoのポテンシャル射程にバイアスなど一切かかっていないのでしょう。何かにつけてフレキシブルな分、本格的なバンドサウンドでも映えに映えそうです。

彼女のように、独創性を消化したR&Bシンガーは今やすっかり希少種と化しているので、願わくば宮城に留まらず、あらゆるフィールドに根付いて欲しいところ。シックかつ深遠な音楽に目がない方はぜひともチェックしてみてください。







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