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加藤ミリヤ 『MUSE』

2014年11月06日 20:56



<アルバムレビュー>
加藤ミリヤ 『MUSE』 (2014/10/29)

<Disc 1>
1. M.U.S.E.
2. YOU... feat.仲宗根泉(HY)
3. Automatic
4. DRIVE feat.JASMINE
5. I’ll be there with you feat.AI & 青山テルマ

6. Fighter
7. Gift
8. If I Ain’t Got You
9. Blue Flame feat.SUGAR SOUL
10. STYLE


<Disc 2>
1. Lonely Hearts (T.O.M. Remix)
2. SAYONARAベイベー (Nao Tanaka Remix)
3. RAINBOW (T.O.M. REMIX)
4. Aitai (Loneliness Remix)
5. LALALA feat.若旦那 (T.O.M. REMIX)
6. HEART BEAT (DEXPISTOLS REMIX)
7. 勇者たち (T.O.M. REMIX)
8. 19 Memories (REMIX)
9. Love/Affection (DAISHI DANCE REMIX)
10. Never let go (Shingo.S RMX)
11. ジョウネツ (take 2 Remix)
12. ソツギョウ (DJ Mitsu the Beats School Gate Mix)
13. Beautiful (BR Remix)
14. Love Forever (DAISHI DANCE REMIX)

ここ数年、ミリヤの楽曲を聴いていると無性に感情を揺さぶられる。彼女が起こす所作の一つ一つ、たとえば自ら舵を取る楽曲やヴォーカルのニュアンスがすっかり迫真の域に達していて、その生々しい温度とめまぐるしいスピード感に、もはや圧倒を覚えるほか術がないのです。「これまでずっと女子に向けて曲を書いてきた」と各所で豪語しているミリヤ。しかしながら、彼女の実直かつファイター剥き出しな姿勢は社会に生きる人間にとって共通のテーマであったりするし、自尊する機会の多い分、実は自分も含め男性の方が大いに共感できる可能性を秘めているのかもしれないと、ここに来てあれこれ持論を巡らせている次第です。

さて、そんな大衆のホープとなりつつあるミリヤが、デビュー10周年を記念して世に送り出したのがこちら。フィーチャリング/カヴァー/サンプリングとこれまで培ってきたあらゆるノウハウを駆使し、ミリヤ自身がリスペクトしてやまない女性アーティスト=MUSE(女神)とのコラボレーションを実現させたコンセプト・アルバムです。

まずフィーチャリングとしては、シングルで解禁された中島美嘉やHYの仲宗根泉の楽曲にくわえ、プライベートでも蜜月の関係にあるAIと青山テルマを迎えたハートウォーミングな友情ソング「I'll be there with you」、宿命的な恋愛をテーマに後輩JASMINEと鬼気迫る応酬を繰り広げる「DRIVE」など、コラボ相手の個性も巧みにブレンドした強力なラインアップを用意。中でもSUGAR SOUL客演の「Blue Flame」は、DJ KRUSHのアシストも手伝って、SUGAR SOULが擁する妖艶かつ陰鬱な音楽性に大きく傾倒した一曲に仕上がっています。破滅をも予感させる泥臭い90'sサウンドにAIKOの歪な存在感が跨がった、言わば現代版「今すぐ欲しい」。持ち前の英気で両者と対峙したミリヤが今まで以上に頼もしく映ったのは言うまでもありません。

カヴァーにはデビュー前のオーディションでも歌唱したという宇多田ヒカルの「Automatic」と、アリシア・キーズのワールド・スタンダード「If I Ain't Got You」の2曲をセレクト。とりわけ「Automatic」のリメイクは、かつて”ポスト宇多田ヒカル”と謳われた経験もあるミリヤが挑むとあって、非常に感慨深い余韻を残しました。Tomokazu "T.O.M Matsuzawa"によって新たに生まれ変わったトラックで冒頭から油断したのも束の間、次の8小節でお馴染みのイントロ部分が再現されて一気に原曲のイメージが脳内に雪崩れ込むことに。あえて忠実になぞったのであろうフェイクしかり、やることなすこと心憎すぎますよミリヤさん。

そして、サンプリング。TLC「Creep」使いの「STYLE」は、巷のヘイターたちを猛スピードで尻目に追いやる痛快この上ないダンスチューン。これぐらいの余裕がなければスターダムに君臨する役目は務まらない、というミリヤなりの満を持した意思表示でもあるのでしょう。そして、デビューからの10年間をエネルギッシュに叙述していると同時に本作のハイライトでもあるタイトルチューン「M.U.S.E.」。いや〜、この曲最高過ぎるでしょ!サンプリング元はなんと、ミリヤ自身の持ち曲。「Aitai」「SAYONARAベイベー」「Lonely Hearts」「Destiny」といった歴代のフックを担った楽曲をモロに引用しているばかりか、リリックの中にも懐かしい作品を連想させるフレーズがちらほら。数多くの才媛と共演を果たしたこの機会に自らのキャリアも再構築している事実は他でもなく、ミリヤにとって女神は自分自身でもあるという確たる証明。あえていち成人男性の目線で本稿を綴ってきたのも、実はこの楽曲に突き動かされたところが大きいです。ここまで気高く威風堂々とした佇まいは、男でもなかなか真似できるものではないと思ったので、畏怖の念を込めて。

ディスク2では、過去の楽曲から選りすぐったリミックス・ベストを展開。時代性を嗅ぎ取ったものから奇抜なものまで、幅広いアプローチを通じてミリヤのアニバーサリーを享受してみるのも一興です。せっかくなので、知る人ぞ知るカップリング曲に焦点を当てた作品もぜひ近い将来実現させてもらいたいところ(近々特集しようかな・・・)。なお手前味噌ながら、3年前に掲載した『M BEST』の記事が今見てもなかなか濃い内容でしたので、本作をより楽しむためにも、あわせてご覧頂くことをお薦めします。以上、一介の男性ミリヤファンがお送りしました!

<参考記事>
加藤ミリヤ 『M BEST』 & Miliyaholic~加藤ミリヤをもっと知るための7箇条~





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