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シングルレコメンド:三浦大知「Unlock」

2015年03月03日 21:42


三浦大知「Unlock」

前シングル「ふれあうだけで ~Always with you~/IT'S THE RIGHT TIME」で、未だかつてないハートウォーミングな境地のバラードに挑んだ三浦大知が、またしても新たなベクトルへ大きく舵を切ることとなりました。その契機となったのが、先日リリースされたニューシングル。まず、タイトル曲の「Unlock」がすこぶる格好いい。お馴染みNao'ymtによるダンサブルなプロデュース・ワークは今回も理屈を優に超越し、胸の高鳴りと同時に一種の安心感を覚えました。

意外に思われるかもしれませんが、Nao'ymtが「Unlock」で呈した作法には、大衆を視野に入れたねらいがいくつも潜ませてあると僕は考えています。たとえば、現在ワールドワイドな席巻ぶりを見せているブギー・ディスコの採用。あくまでも彼のフィルターを通したミステリアスな解釈ではあるものの、リズミカルに打ち付けられるフラットなビートや弾けるベースライン、それらによって沸々と生じる小気味よさなどはまさしくそれに起因するものであり、トレンドに対する彼なりの美学が首尾良く発揮されているように感じます。混沌とした色調なのにオシャレでグルーヴィー。これって、冷静に考えるとなかなか革新に溢れたセッティングであるわけで。

くわえて、これまでにNao'ymtが携わった大知楽曲の中でも、取り立てて世界観が明快である点も非常に印象的。ドラマ主題歌への起用が影響したのか、本作ではリリックの体裁や言葉選びの次元が非常にシンプルで、Nao'ymtが構える深遠なるコンセプト、さらには三浦大知の切迫感のあるヴォーカルまでもを比較的キャッチーな形で楽しむことを可能としています。もっとも、これら親切かつポピュラーな手法をインプットしておきながら、彼ら本来の芸術的センスは一切損なわれておらず、長年培われてきた揺るぎないチームワークをまざまざと思い知った次第です。特に、重層的なコーラスワークが張り詰めた空気に拍車をかけるブリッジは、全能コンビが織り成す至高のクライマックスと言うほかありません。

このように、賞賛一辺倒の論調で書き綴っているのにはほかにも理由があります。そう、カップリングも含めてポーフェクト(パーフェクトじゃなくてポーフェクト)な仕上がりなのです。まずM-2の「Wanna Give It To You」は、アクティブなリリックでもってオーディエンスを鼓舞するR&B系のアッパー。「Unlock」と同様、曲構成に十分なメリハリを効かせてあり、大知の持つ旬なエネルギーがドラマティックに飛散。クラブ・フィールドを射程に入れたサウンドも申し分のない説得力を誇ります。クリエイターには、Full Of Harmonyなどの作品で手腕を振るうAKIRAが作詞家として、安室奈美恵「Hands On Me」のフリーキーな魅力にも寄与したアダム・カピトらが作曲家として、それぞれ名を連ねています。

そしてM-3の「my day」では、「Anchor」収録の「Good Sign」以来にU-Key zoneが登板。譜面を最大限に駆使した勇壮なサウンド・ワークは「Lullaby」を彷彿とさせ、聴き手に得も言われぬ多幸感をもたらします。U-Key zoneのトラックに大知のヴォーカルがまたがった場合、必然的に爽やかな優男的ニュアンスにウェートがかることが多いんですよね。Nao'ymtが大知を新天地へいざなう先達だとするならば、U-Key zoneは大知の生まれ持ったキャラクターを引き出すプロフェッショナルと言ったところでしょう。

以上、音楽見地で掘り下げる三浦大知「Unlock」の全曲レビューでした。いや〜、今回本当に素晴らしいわ。エンターテイナーらしくちゃんと勝負に出ているし、各曲での身のこなしも、すっかり脂の乗った男といった感じで。なお言わずもがな、ダンスと合わせて吟味すれば感動倍増は必至なので、ミュージック・ビデオのチェックもお忘れなく。



 

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