2009年10月09日 19:00

Foxxi misQの一員であるYU-Aのニューアルバム『You Are My Love』(09.10.07)をレビュー。
「逢いたい・・・」「夕日」の2枚のシングルを収録した、ソロ初となるアルバムです。
尚プロデュースは、ボーナストラック⑪を除き、すべて3rd Productionsが手がけています。
1. 逢いたい…
2. 嫌いになれたら
3. Time goes by
4. シンデレラ
5. 大好きだから
6. Startline
7. Ah Yeah!!
8. Time After Time
9. 悲しい涙
10. 夕日
11. 願い feat.YU-A /童子-T *Bonus Track
12. 君がくれたもの feat.YU-A / Miss Monday *Bonus Track
13. the Love Bug~YU-A de m-flo~ *Bonus Track
1. 逢いたい…
今年4月にリリースされたソロデビュー曲。「逢いたくて 逢いたくて」とリフレインするサビと、愛する人への想いを荒削りに歌う終盤の展開が印象的です。ただトラックも含めありふれた内容なので、個人的にはあまり好きになれない1曲。
2. 嫌いになれたら
アルバムリリースに先駆けた、先行配信曲の第3弾。男性側の冷め切った気持ちに苦悩する女性を描いた、「仮面カップル」をテーマにした楽曲で、YU-Aの鼻に抜けたボーカルがいやに嵌ってます。
3. Time goes by
Every Little Thingの言わずと知れた大ヒット曲のカバー。先行配信の第2弾として、いち早く解禁されていました。トラックの軽さが難ではありますが、今のもっちーが歌っているのを想像すると、こっちの方が良い出来だと思えてくるから不思議w
4. シンデレラ
シンデレラのストーリーをモチーフに、年下男性に一目惚れしてしまった女性の心情を歌うミドルアッパー。歌詞にある「この人かもな★」「これはそぅ運命★」の★が最高に効いてますwww
5. 大好きだから
これまで数多のアーティストに使用されてきた、Stylisticの大ネタ「You Are Everything」使いのバラード。ただ如何せん、乗っかったメロが取って付けたような平易さなので残念です。サンプリング元が良いだけに、トラックはなかなかムードある仕上がり。
6. Startline
ホーンのループが躍動感をガンガン煽り立てる、グルーヴ十分のR&Bアップ。
バラードの印象が強い彼女ですが、Foxxiっぽいタフなテイストなので、違和感なく聴けちゃいます。
7. Ah Yeah!!
エレクトロとしての側面も併せ持つ、エッジーでキャッチーなダンス・ナンバー。
持ち前のキュートさを活かした、ラップっぽいパートが。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!
8. Time After Time
Cyndi Lauperの名曲を拝借した、爽やかなサイバーサウンド取り巻く1曲。
日本語詞をYU-Aが書き下ろしたとの事ですが、サビ以外は原曲とメロが違うし、結局カバーなのかサンプリングなのかどうも判然としませんw
9. 悲しい涙
「禁断の恋」を歌う様に多くの共感が集まりそうな、やりきれないミディアムナンバー。
切ない成分を増幅させる、YU-Aの緩やかなビブラートが実に効果的。
10. 夕日
本編ラストを飾るのは、ピアノベースのサウンドが悠然と流れるバラード。
「夢を目指すため、仲間達と離れて過ごす」、彼女のリアルを投影した歌詞が心打つ内容です。
どことなく、絢香の「三日月」を彷彿させますね。
11. 願い feat.YU-A / 童子-T
ボートラ1発目は、彼女がソロデビューする大きな契機になったであろう、童子-Tへの客演曲。
YU-A自体は結構頑張っている印象ですが、童子兄さんのラップの糞っぷりが鼻につくので、未だに好きになれません。(キリッ
12. 君がくれたもの feat.YU-A / Miss Monday
Miss Mondayのアルバム「Love&The Light(w/a white lie)」に収録されたコラボ曲。
アルバム曲ながらそれなりに人気があるのは、やはり彼女の歌唱あってこそでしょう。
13. the Love Bug~YU-A de m-flo~
ラストは、先月リリースのm-floトリビュート盤で参加したナンバーをそのまま収録。
そっちのレビューにも書きましたが、原曲のアレンジを大胆にイジらなかった点が、大いに功を奏してます。
以上、全13曲収録です。
Foxxiぽいアップや王道のバラードなど、なかなかバラエティに富んでいるなとは思ったんですが、その反面、サンプリング&カバー多用やボートラでの曲数稼ぎ、そしてとことんケータイ世代(笑)に媚びきった曲など、如何わしく思う点も多々あったので、十分な満足を得るには至りませんでした。3rd Productionsの手癖たっぷりな割に面白みのないメロも、そろそろお腹一杯っす。まぁもっとも、俺がもっと音楽を純粋な気持ちで鑑賞すればいいだけの話なのかもしれませんが・・・。最近はこの手の音楽を聴くと、「売ろう売ろう」という制作者側の必死な思惑までを想像して、結果勝手に嫌気が差してしまう始末で。どうも感覚が先入観で凝り固まってしまってるんですよねぇ~「楽しんだもん勝ち」とはよく言ったものですw
さて、こうやってアルバムも出して、ソロ活動に一区切りをつけた事で気になるのが今後の動向ですが、個人的にはやっぱりFoxxiに戻って、CHiEやDEMらとまた掛け合って欲しいなぁと切実に思う限りです。まぁ今の現状だと、Foxxiに戻ってもコッテコテのバラードやっちゃったりするのかもしれませんが・・・(;´∀`)w とりあえず期待!
★★★★★★★☆☆☆
◆Official⇒http://www.yu-a.fm/
- 関連記事
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- YU-A 『SINGLE COLLECTION』
- YU-A 『DREAM』
- YU-A 『You Are My Love』
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コメント
501 | URL | kRRc8dIQ
Re: YU-A 『You Are My Love』
早速のレビュー乙です!
もっとスイーツ(笑)臭ひどい作品になりそうかと勝手に予想してたんですが、思ったより手応えがありそう…かな?
>>最近はこの手の音楽を聴くと、「売ろう売ろう」という制作者側の必死な思惑までを想像して、結果勝手に嫌気が差してしまう始末で。
最近のこのシーンの音楽は、売れる方向性にみんな右倣えなのが退屈加減を助長している気がします。
簡単に作れてなおかつ売り上げを見込める…のは別にリスナーとしても全然問題ないんですが、期待の若手をみんな一緒くたのベクトルに向かわせることが、果たして次世代に良い影響を残すのかどうも疑問に思っています。
その結果として、薄っぺらい音楽が世に氾濫することになってますし…。
YU-Aも物凄く良い素質を持った歌い手さんなんですから、長期の活動を見越して売り出してあげてほしいですよね。
長文すんません(;´д`)
( 2009年10月09日 20:24 [Edit] )
ピタ | URL | -
Re: YU-A 『You Are My Love』
最初に「大好きだから」を聞いた時、
何このダジャレみたいなネタ使いwと思ったwww
カバー曲で「Time goes by」を選んだ理由知りたいかも♪
3rd Productionsがベッタリなのは
童子兄さんに気に入られ過ぎてしまった弊害(´Д`)
Foxxi再開があるなら3rd~は介入しないで欲しいな…w
( 2009年10月09日 23:14 [Edit] )
パン助 | URL | -
Re: YU-A 『You Are My Love』
>>501さん
長文ありがとーございます!
ELTのカバーだとか、話題性に富んだ内容ではあるので、人によってはとことん満足出来そうな内容だと思います。
>>期待の若手をみんな一緒くたのベクトルに向かわせることが、果たして次世代に良い影響を残すのかどうも疑問に思っています。
まさにこれが一番の懸念ですね。まぁ我々リスナーがどうこう言ったところで簡単に打破できない問題なんでしょうが、「今の若手が育たなければ、後は続かないも同然」だという事を、いい加減肝に銘じるべきですよね。かなり上から目線ではありますがw
そういう意味では、今のYU-AがFoxxiに戻っても、クオリティの高いものが確実に出来るとは正直考えがたいんですよねぇ。ほんまこのシーンって、1年足らずの間での潮流の変化が激しすぎます。時々ついていけなくなりそうですもんw
( 2009年10月10日 19:13 [Edit] )
パン助 | URL | -
Re: YU-A 『You Are My Love』
>>ピタ君
それ俺のツレも同じ事言ってたw
タイトルも「You Are My Love」やしww
確かに選考理由を知りたいかも。
YU-Aの思い入れの強い曲、とかかな?
3rdの介入はそれしか考えられんね(´・ω・`)
基本そこまで嫌いなプロデューサーではないんやけど、Jeff Miyahara同様、この手の音楽の立役者的立場やし、最近は参加してるってだけでどうしても先入観がなぁ。。
( 2009年10月10日 19:16 [Edit] )
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