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安室奈美恵 『PAST < FUTURE』

2009年12月21日 21:30

PAST<FUTURE

安室奈美恵のニューアルバム『PAST < FUTURE』(09.12.16)をレビュー。
3月にリリースしたシングル曲「WILD/Dr.」以外はすべて新曲で構成された、全12曲収録です。
今回のコンセプトはズバリ、「Re:スタート」。従来の自分に備わっていたスタイルやイメージを打破し、”新たな安室奈美恵”をファンに提示しようという意欲のもと制作された1枚です。昨年大ヒットしたベスト盤「BEST FICTION」のアー写を破り、その間から顔を覗かせる「ホラー安室」も、ただ今話題沸騰中w

1. FAST CAR
2. COPY THAT
3. LOVE GAME
4. Bad Habit
5. Steal my Night
6. FIRST TIMER feat.DOBERMAN INC
7. WILD
8. Dr.
9. Shut Up
10. MY LOVE
11. The Meaning Of Us
12. Defend Love

1. FAST CAR
今作のハイライトともいえる、チャールストンを要素に取り入れたスウィンギーなジャズ調ナンバー。
ホーンと裏打ちリズムの織り成すクールな疾走感で、のっけから飛ばしてくれます。
PVはすこぶるセクシー。

2. COPY THAT
「ヴィダルサスーン」のCMソングでもお馴染みの、キャッチー路線のオフィス・ソング。
軽妙なメロディーのもと、michico節によるユニークな譜割りが炸裂します。
安室ちゃんの可愛さと凛々しさの両面を押し出した佳曲ですが、アウトロの長たらしさが少々玉に瑕。


3. LOVE GAME
恋愛の駆け引きを「ボクシング」に例えた、タイトなR&Bチューン。
「BLACK DIAMOND」で競演したDOUBLEが作詞を担当、ボクシング用語満載の臨場感溢れる内容になっています。
起伏のほとんどないHookも、恋愛に”闘志”を燃やす女性のシリアスさを巧みに演出。
PVでは、久々にショートヘアの安室ちゃんが拝めます。

4. Bad Habit
重量感あるメロディーにさっぱりとしたリリックを掛け合わせた、真骨頂R&Bダンサー。
「歌ってみて la la la」の不意な茶目っ気にヤラれました。
ちなみに今作を購入して初めて耳にした新曲群(④⑤⑥⑨⑫)の中では、一番のお気に入りです。

5. Steal my Night
今年大活躍を果たしたJeff Miyahara氏プロデュースによる、スリリングな展開を見せるアップチューン。
安室ちゃん×Jeff氏の異色の取り合わせに、当初は出来を懸念していたんですが、複雑に入り組んだエッジーなシンセサウンドは、安室ちゃんのキレのある歌唱になかなかハマってて好印象。だけど個人的な意見では、メイサあたりに提供した方が、より個性が引き立ったんではないかなと思ってます。

6. FIRST TIMER feat.DOBERMAN INC
オートチューンを惜しげもなくバキバキ用いた、随分とサイバー趣向のフロアチューン。
今作唯一の客演となるDOBERMAN INCは、おそらくEXILE⇒倉夫妻のルートでの起用なんでしょうが、安室ちゃんのような大物と対峙しても、鋭さ衰えない我が道フロウがカッコよすぎます。取っつきにくさが寧ろ魅力となっている希代の1曲。

7. WILD
今年3月にリリースされ、オリコン初登場首位を記録したシングル曲。
子作り推奨を婉曲に提唱した、タフネス溢れる4つ打ちナンバーです。

8. Dr.
⑦同様、3月のシングル作。「ボレロ」をサンプリングしたりと、実験的な意気込みはムンムン感じるんですが、
発売から暫く経った今でも、どうもイマイチ好きになれない1曲。

9. Shut Up
夫妻と共に安室ちゃんプロデュースの台頭として知られる、Nao'ymt氏制作のロッキッシュ・チューン。
他曲と比べ、歌謡色強いメロディーラインが特徴で、「STYLE」で言う「As Good As」みたいなポジションかと。ただこれ、果たして「今、彼女が歌う必要性」があるのかなぁーと、いささか疑問に感じてしまいました。確かに「攻め」のスタンスはビシビシ感じるんですけど、粘着質なメロの古臭さに加え、2番Hookラストの「巻き込まないでぇぇぇ」が徹底的なダサさなので、聴くと形容したいやりきれなさで心が覆われます。

10. MY LOVE
②と同じく「ヴィダルサスーン」CMソングとしてオンエア中の、ミドルテンポのラブソング。
アレンジ・歌唱・そしてリリックと、すべての要素において正統さが貫かれており、常に変化を遂げつつある彼女の、ある種の「余裕・落ち着き」が汲み取れた楽曲です。プロデュースには、倖田來未の「TABOO」などで名を揚げた新鋭・HIRO氏を抜擢。これを機に、更にレベルアップして頑張って頂きたいです。


11. The Meaning Of Us
個人的に最も惹かれた曲は、不覚にも彼女久々となるこのバラードでした。
洗練されたピアノアレンジに寄り添い、運命の意義を悟ったように、サラリと歌い上げる彼女の歌唱があまりにも目映すぎて、気付いたときには涙腺崩壊しておりました。「ALL FOR YOU」や「White Light」など、歴代のバラードソングとはまた違う「尊く人間臭い」世界観。やはり彼女の進歩は格が違いますね、敬服です。


12. Defend Love
ラストを飾るのは、「愛」の在り方を高唱する、スケールの大きい切迫アップナンバー。
「Please save us Dr.」というフレーズがあるように、「Dr.」の実質的な続編といえる内容になっています。
Nao'ymt氏の関与作らしく、三浦大知の「Inside Your Head」を彷彿させるエレクトリックなアレンジが、しっかりと構成の核を担っているのがミソ。ただ哲学を交えたお堅いリリックは、少々度が過ぎてる気もするけどw



Nao氏楽曲の多少の残念感は否めませんが(俺のNao氏製楽曲の嗜好って本当に繊細なので、気に留めるだけ無駄かもw)、結果的には「BEST FICTION」の超絶ヒットを経ても決しておごることなく、寧ろ今まで以上に自らをストイックに表現しようと試みる「安室奈美恵」という人間に、あらためて惚れざるを得ない1枚になっていると思いました。Jeff Miyahara氏やU-Key zone氏ら、楽曲プロデューサーに、これまで独占的に務めてきた倉夫妻/Nao'ymt氏以外の多彩な面々を迎えた点に関しても、楽曲バラエティの向上や、彼女のボーカル幅の拡大に大きく影響していますし、功を奏していると思います。

ただアルバム全体の流れやバランスという観点から見ると、やはり「Shut Up」のネットリした浮き具合だけが惜しくてしょうがないんですよねw いちファンとしてはやはり、あの曲も「彼女の”攻め”の一環なんだ」と捉えたい気持ちで一杯なんですが、この曲だけはそもそもの「攻め」のベクトルが、180度違う気がしてならないのです。 ・・・まあ最後のはさすがに杞憂でしょうが、こんな事考えててもどの道埒があかないので、好きになれるように頑張って聴きますw

「STYLE」で新たな方向性を確信し、「Queen of Hip-Pop」で自らの新生を高らかに宣言、「PLAY」ではそれを更に昇華し、好き勝手暴れまくった後、翌年「BEST FICTION」で総括。こうして改めてリリースの時系列を追っていくと、彼女が如何にしてここ=今作にたどり着いたかというのが、身に沁みて分かる気がします。新たな「FICTION」の仮面を被った女王は、更に加速度を増して、止まる事を知りません。再び大規模なツアーも控えてますし、期待してますよ奈美恵さん!



◆ALBUM 『PLAY』のレビューはこちら
◆BEST ALBUM 『BEST FICTION』のレビューはこちら


★★★★★★★★★☆
◆Official⇒http://avexnet.or.jp/amuro/index.html


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コメント

  1. こわもて | URL | IjUZIPhA

    「PLAY」に少々物足りなさを感じてた身としては、楽曲アプローチの幅が広がった事で、
    よりリピートに耐えうる一枚になっていて嬉しかったです(´∀`)

    Bad Habit良いですよね(゚∀゚)!
    ヤミツキですw

    Nao'ymtさんは、前作より遊び心がなくなったというか、ちょっと硬くなりましたよね。

  2. 501 | URL | Lis/V8ZU

    150万枚売れたベスト後にこんなストイックな作品を出せるなんて、本当に安室ちゃん以外には出来ない芸当ですよね!

    シャラップは結構好きなんですが、サビがクドくて歌謡曲してますよねw確かに浮いてるかも。でも、トラックはカッコいい…多分…インストなら、もしかしたら…w

    しかしあれだけ飛躍してきた過去のFICTIONを名実共に過去にしてしまった女王様は、一体どこまで進化しちゃうんですかね?
    PLAYが出た当初も同じこと言ってた気がしますが…wここまで来たらどこまでも見届け続けなければ気がすみませんよね。
    来年は何とかしてツアー参加するぞ!

  3. パン助 | URL | -

    >>こわもてさん
    それはよかったですね♪
    俺は現時点ではまだ「PLAY」派かなぁ。
    でもこれから「PAST<FUTURE」の方もドンドン聴き込んでいく予定なので、逆転する可能性大です!

    >>Nao'ymtさんは、前作より遊び心がなくなったというか、ちょっと硬くなりましたよね。

    そうですね。何か自分の嗜好を、安室ちゃんに押しつけてる感じ、とでもいうんでしょうか。どうも耳馴染みが悪いです(;´∀`)

  4. パン助 | URL | -

    >>501さん
    まったくです。
    今日本中が、そんな彼女の虜ですからね~。そういう部分も、彼女の意欲の糧になっているんではないでしょうか。

    501さん「Shut Up」好きそうですね(・∀・)
    仰るとおり、サビが苦手なんですw
    俺もトラックはそこそこ良いように思うんですが、メロがあそこまで出しゃばると、折角のトラックのクオリティもかき消されちゃってる気がして。

    同じくレビューしながら、「あ、これ前も言ってたなぁ・・・」って漠然と思ったりしてましたw それほど、常日頃彼女は進化し続けているんですよね。
    俺も次のツアーは参戦予定です。
    てかしなければならないという、義務感さえありますw
    絶対行こうっと。

  5. yuzuhime | URL | leF2ecbc

    同じく「Bad Habit」の歌ってみて la la la♪にやられちゃいました(ノ∀`)
    「Steal my Night」はメイサ様が歌っている姿が安易に想像できますよねw
    個人的に「Shut Up」だけ歌謡POP/ROCKな感じがして、「Defend Love」の歌詞の硬さも合わせて、Nao'ymtさんの曲がイマイチハマれずにいます。。。
    だけど最高にカッコいい1枚だということは間違いないですね!

  6. ピタ | URL | -

    もう慣れちゃったけど、「COPY THAT」はたしかにアウトロ長すぎwww
    第一印象がそれだったしw

    「Shut Up」は確かに浮いてるよね。
    自分は歌謡曲っぽいの大好き人間だから
    久々にこういうの聴けてうれしかったんだけどw

    ツアーのチケット取れるといいね!!


  7. パン助 | URL | -

    >>yuzuhimeさん
    あれはヤラれますよね♪
    「Shut Up」は未だにアレなんですが、「Defend Love」はだいぶ馴染んできましたw
    ああいう世界観も、慣れさえすればそれなりに聴けますw

  8. パン助 | URL | -

    >>ピタ君
    ですよねーw
    曲自体は好きやから、アウトロになると凄く惜しい気持ちになるw

    俺も基本ああいう歌謡ぽいの好きなんやけど、何も今やらなくても・・・っていう感覚にはなったかな。「攻め」というスタンスな反面、凄い保守的な印象も受けちゃってさ。

    今回のツアーはなんとしても行くつもり(・∀・)

  9. yuh | URL | SRVNgQw.

    待ってました!いやー良いアルバムです。
    この曲順でこの曲数。だから聴けるんですよね。これでもう一曲合ったらおなかいっぱいすぎるというか。よく練られたアルバムって感じです。

    個人的にはBad Habitですねーやっぱり。あの重厚サウンドに遊びの効いたリリック。お手上げです。あとはFIRST TIMERのぶっ飛び具合とかツボです。
    個人的にはNaoさんの曲はまってますよー!Shut Upは例に漏れず苦手ですが。他の2曲は実験的構成がおもしろいし、はかなさだったりそういうのが表れてて。脱帽です。なんかDr.が陽ならDefend Loveは陰って感じですね。
    バラードにしてもリズムが今までにないものだから、ありきたりな感じがしないし。

    もう何をとっても『進化』が表れてるように思ったアルバムでしたー。
    絶賛しすぎかもしれないですが、それほどはまっちゃいました。
    いやー安室奈美恵おそるべし。

  10. パン助 | URL | -

    >>yuhさん
    確かに流れはスムーズですよね。
    バキバキ踊る時は踊る、しんみり歌うときは歌うってな具合に。

    「Bad Habit」評判いいですね!
    「FAST TIMER」は、あのカオスっぷりが最大の魅力だと思っています。ガヤガヤしてるのに妙に纏まりがあるのもいい!

    Nao氏の曲は、レビュー当初より少し評価が上がりましたw
    というのも、聴く回数が増えた事で、一種の耐性が出来たんだと思いますw

    俺も結果的には「良作」「神盤」という結論にたどり着く事が出来ました。それぐらいエネルギッシュな内容だと思います!

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