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黒木メイサ 『ATTITUDE』

2010年01月03日 19:30

ATTITUDE(初回生産限定盤)(DVD付)

黒木メイサのニューアルバム『ATTITUDE』(10.01.01)をレビュー。
リード曲『Are ya Ready?』ほか、収録曲のすべてが新曲で構成されたミニアルバムです。
「hellcat」の「Hear the Alarm?」などを手がけたU-Key zoneMOMO"mocha"Nのコンビが、その全楽曲の制作を請け負っている事でも話題の1枚。

1. ATTITUDE (Intro)
2. Are ya Ready?
3. Kind Of Guy
4. #1
5. No Restriction (Interlude)
6. Late Show
7. Stand Up!
8. Before Dawn (Interlude)
9. Awakening

「hellcat」~「SHOCK-運命-」のリリースを経て、今回彼女が高唱するのは、独自の鋭いアイデンティティーを惜しげもなくぶちまけた、痛烈なまでの『挑発ミュージック』。もっとも、その傾向はデビュー当時から少なからず見受けられたように思うんですが、「着うた配信を発売日まで断固として拒否」するなど、今回の彼女は、リリース前から「気迫」が違いました。一体何が彼女をここまで駆り立てたのか。そして彼女は今、リスナーに何を訴えようとしているのか。それは「姿勢=ATTITUDE」と冠された本作を聞けば、自ずと理解るはずです。

1. ATTITUDE (Intro)
OPを飾るのは、U-Key氏によるピアノ捌きが目映い、バウンシーなSkitチューン。
本作にはこれを含め3曲のインタールードが収められていますが、いずれもU-Key氏のセンスの極みともいえる、汀優りのクオリティです。


2. Are ya Ready?
本作のリード曲は、扇動的に拍子を刻むハンドクラップを敷き詰めた、スリリングなフロアチューン。
「言ったはずでしょ」と、歌い出しから高圧的な態度を翻し、その後も「背後であーだこーだ言うのだって 正直言って疲れるでしょ」「本音でぶつかることがそんなに恐いの?」など、思わずドキッとさせられる挑発フレーズ満載で展開されます。こういう世直し節は、歌う人間によって印象がまるで違ってくるんですが、彼女の潔い歌唱スタイルと凛としたキャラクターが見事に嵌った事で、なかなか説得力のある世界観が織り成されている気がします。U-Key仕込みのエフェクトをタップリ用いたフェイクも秀逸。

「私は必要以上に気を遣われるのがイヤで、
特に身内の人に心を探りながら来られるのが凄くイヤなんです。」


3. Kind Of Guy
変則リズムが軽妙なグルーヴを生む、レトロ情緒あるアップ・ナンバー。
サビでのアンニュイな歌い回しが妙にツボです。リリックは、意志の弱い男たちを奮起させるタフネス溢れる内容ながら、要所には「♥」を用い、女性らしい艶っぽい魅力も存分にアプローチ。

「正攻法だけじゃなく、ちょっとハズした面白みとか、
ハズしたところで「おっ」と食いついてくれるモノをやりたいって。」


4. #1
その③の流れを引継いで挑むのは、「あなたの1番じゃなきゃイヤ!」と必死に主張する様が何とも可愛らしい、キャッチー路線のダンスナンバー。モテ男を好きになってしまったが故の葛藤や嫉妬が如実に反映されたリリックには、男女問わず、共感必至のはずです。MOMO"mocha"Nの書く歌詞はやっぱ良いわぁ~。妖しさ満点で畳かける重厚なコーラスワークも、この曲の確固たる強み。

「人に優しいことも自信を持ってることもとってもいいことで、
そこがいいと思えるから、その人を選ぶわけで。」


5. No Restriction (Interlude)
技巧派ピアノが戯曲さながらに雪崩れる絶品インタールード。
バックで聞こえるメイサの笑い声がシュールです。

6. Late Show

オートチューンを被せたボーカルで展開する、本作のエロ要員楽曲。
「hellcat」収録の「SEX」の更に上をゆく、濃密かつエキゾチックな妖艶さが揺らめくR&Bチューンです。
レイトショーを「アレ」に比喩したリリックは、「お気に入りのシーンはなぁに?」「一時停止してじらしてみたり」など、かなりスパイシーな内容。「SEX」で肩すかしを食らわされた人には持ってこいでしょう。

「全裸でいる女性を見るよりチラリズムの方が男性はドキドキするっていうじゃないですか(笑)。」

7. Stand Up!
曲は変わって、再び挑発的に捲し立てる、自堕落な人間へ宛てたキレのあるメッセージソング。
はじめは大してピンと来なかったんですが、何度か聴いている内に、切迫感あるトラックがジワジワと効いてきました。
「誰か頭痛薬持ってない?」をはじめとする皮肉じみたフレーズ群にも注目。

「受け身になっていないで、何かを探しに行くためにまず立ち上がろうよっていう。
座ってたら周りの景色も見えないよ、って思うんですよね。」

8. Before Dawn (Interlude)

EDへ架ける最後のインタールードは、旋律が繊細に鼓動する珠玉のピアノソロ。
コードの変遷が素晴らしい事この上ありません。

9. Awakening
ラストに据えられたのは、しなやかなコーラスと潤いあるR&Bトラックが飽和する、自身初となるバラード。
感傷的な側面も併せ持ちながら、それでも前を見据えて歩いて行きたいというポジティブな内容は、如何にも芯の通った彼女らしいものだと思いました。「人は皆、痛みを背負って生きている。」そう割り切った彼女が歌うからこそ、儚く響いてくるものがある気がします。

「これまではテンポの早い曲を歌ってたから気持ちも前のめりになってたけど、
これはゆったり、ゆっくりと。素直に詞と音楽に気持ちを重ね合わせ歌ってました。



以上、全9曲収録です。
総合的な視点で本作を俯瞰してみて、まず一番際立っていると思ったのは、他でもない「リリック」でした。
「黒木メイサ」というアーティストの纏ったクールなタフネスを迷いなく象りつつ、多面的な遊び心もふんだんにブレンドされているので、彼女のキャラクター性の幅が、より開拓されたように思います。MOMO"mocha"N、GJです。まぁその与えられた歌詞を真っ正面から咀嚼し、自分のフィルターを通して堂々と主張するメイサ自身も、十分評価に値するんですがw

そしてサウンド。やっぱりU-Key zone氏は凄い人間でした。というのも、どの曲のどのトラックをとっても、メイサのボーカルやリリックの内容と的確にリンクしてて、一切の隙がないんですよね。メロディアスなピアノ演奏も涙ものだったし、新年早々目覚ましい仕事ぶりでした。

そんな楽曲を司る要素が軒並み好印象なところで、残すは以前から懸念し続けていたメイサの歌唱についてですが、うん、今回はまずまず健闘していると思います。というか、ごまかし方が半端なく上手いっ!w オートチューンでピッチの微妙な均整を保ったり、コーラスで主旋律をぼかしたりなど、ありとあらゆる手段を用いた結果、思わず顔をしかめてしまうほどだった音痴ボーカルが、今回ほとんど気にならない仕様になっています。まぁ中にはちょっと度が過ぎて、誰が歌ってるのか分からないようなカオスな箇所も一部あったんですけど、他の要素のクオリティが高いので無問題w

自身の伝えたい事を、周囲の手も借りつつ、力の限り出し尽くした感のある今作。
「hellcat」と比較しても、すっかり一皮剥けた印象です。
今後も更なるステップ・アップを目指して、この貪欲なスタンスのまま、走り続けて欲しいです。
彼女が次世代のポップ・アイコンになる日も、そう遠くはないかも・・・!?


最後に、もしこの作品を気に入られた方がいましたら、今回作詞を担当している、MOMO"mocha"N aka mochAのアルバム『mochA Presented By Electreet』も、是非チェックしてみてください。全曲U-Key氏プロデュースという点も共通していますし、何よりサウンドなどの各ディレクションがかなりの高水準。メイサからの流れで聴くと、きっと楽しめるはずです。レビューはこちら



◆DEBUT ALBUM 『hellcat』のレビューはこちら


★★★★★★★★★☆
◆Official⇒http://www.meisakuroki.com/

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コメント

  1. ピタ | URL | -

    メイサ自身が書いてるかのように錯覚させてしまう
    MOMO"mocha"Nの歌詞がホント凄い。
    逆の考え方もできるかw
    自分の書いた言葉ですと言わんばかりに
    堂々としてるメイサも凄いねw
    U-key zone氏の音もカッコイイし、
    歌唱修正技術もさすがw

    言い方は悪いかもしれないけど、
    制作者と表現者、
    双方の利害が見事に一致した作品って感じたなぁ。

  2. パン助 | URL | -

    >>ピタ君

    >制作者と表現者、
    双方の利害が見事に一致した作品って感じたなぁ。

    まさにそんな感じよな~。
    メイサは自分の欠点をしっかりカバーしてくれる、優良なプロデューサーに出会えたんやろうね。

    にしてもこのコンビ、本当ただ者じゃないなww
    今回かなり高水準なものを作ってくれたから、次回作も色んな意味で楽しみ(・∀・)w

  3. ポニー♂ | URL | -

    U-key Zoneさん全編Produceってことで聴いてみたいなー♪
    共作者のMOMO"mocha"Nっていつから一緒に仕事し出したんだろ??
    テルマの「忘れないよ」以前のことをハッキリ把握してないんだよね~
    健ちゃん知ってる??

  4. パン助 | URL | -

    >>ポニちゃん
    このぐらいのレベルの高さなら、普段洋楽聴いてるポニちゃんでも満足出来ると思うべ♪

    「忘れないよ」以前なら、黒木メイサの「hellcat」でも一緒に仕事してるけど、それ以前は俺も把握してないなぁ~気付いたらタッグ組んでたって印象w

  5. yuzuhime | URL | leF2ecbc

    今日届いてやっとコメントできます(´∀`;)
    まず、インスト3曲の素晴らしさに脱帽しました。すごすぎる。
    曲調も挑発的なフロアチューンだったりレトロだったりキャッチーだったりセクシーだったりバラードだったりと、ミニアルバムというコンパクトな世界で濃厚なATTITUDEを魅せてもらいました。
    こういう作品こそもっと評価されるべきだと思います♪

  6. パン助 | URL | -

    >>yuzuhimeさん

    ≫ミニアルバムというコンパクトな世界で濃厚なATTITUDEを魅せてもらいました。

    まさに、ですよね。
    ミニアルバムながら、色んなテイストを構えてますし、長い期間に渡って聴けそうです。
    そして初のバラードがあったことは、個人的に大きな収穫でした。

    「hellcat」の時の印象はあまりよろしいものじゃありませんでしたが、その分今回で巻き返しを図ってくれて、嬉しい限りでした(´∀`)

  7. こわもて | URL | IjUZIPhA

    メイサ様のインタビューも載せるなんて力が入ってますね(゚∀゚)!
    内容の充実振りが窺えます。

    そうそう、配信を利用してないので聴けないんですが、
    mochAさんのアルバム気になるんですよねー。
    いつかCDパッケージでリリースして欲しいです(´∀`)

  8. パン助 | URL | -

    >>こわもてさん
    ありがとうございます!
    発売前からインタビューがやけに印象的だったので、今回載せさせてもらいました(・∀・)

    mochAのアルバムもサウンドのタイプがかなり似ているので、
    今作が気に入った方ならすんなり楽しめる気がします♪
    そしてCDパケは俺も切望です(`∀´)

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