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SAWA 『Welcome to Sa-World』

2010年07月20日 21:23

Welcome to Sa-World(初回生産限定盤)(DVD付)  

「元・高校教師」という変わったキャリアを持つクラブシンガー:SAWAのアルバム『Welcome to Sa-World』(10.07.0)をレビュー。インディー時代からこれまでの代表的音源を収録した、全17曲です。

1. Opening Ceremony ~Sa-Worldへようこそ~
2. MerryGoRound
3. Stars
4. NightBus
5. Chocolate Zone ~野生のSAWA~
6. Throw him away!
7. ManyColors
8. I’m a President
9. Danger Zone ~逃げろ!危うしSa-World~
10. Swimming Dancing
11. Friday Night
12. Planet-T

13. Eat It All ~Live in Sa-World~
14. I Can Fly
15. あいにいくよ
16. Dream about...
17. Thank you for visiting ~My name is...~

ほどよい糖分を含んだ透明感ある歌声を武器に、昨年のメジャーデビュー以降、着々とその存在感を世間に浸透させつつあるSAWA。ロボティックなボーカル・エフェクトが主体を担う昨今のクラブシーンにおいて、総じて自然体かつ有機的な振る舞いを見せるそれは、非常に稀代な魅力といえるでしょう。そんな彼女の天賦ともいえる資質が、初のフルアルバムとなる今作で、いよいよかとばかりに遺憾なく"暴発"。誰にも真似できない、「SAWA」というジャンルを基幹に敷き詰めた孤高のミュージック、早速覗いてみましょう。
内容はと言うと、要所にユニークなインタールードを挿し込み、自身の提示する「Sa-World」の世界観を徹底的に表現し抜いた「純・物語仕様」。リスペクトしてやまないという、m-floの作風を踏襲したのでしょうかね。まず冒頭の①『Opening Ceremony ~Sa-Worldへようこそ~』にて、Sa-Worldの「開幕宣言」を彼女自らが執り行った後、清々しいアプローチを図る②『MerryGoRound』や、めくるめくメロディーラインに彼女のファルセットが絡むダンサー④『NightBus』といった朗らかなハウス・ナンバーを次々に繰り出し、序盤から我々リスナーの"入界"を快く歓迎してくれます。続くインタールード⑤『Chocolate Zone ~野生のSAWA~』では、彼女がリリックを思案している健気な1シーンを、愉快なSEとともに公開。そこから雪崩れ込むように、そのリリックの完成型である⑥『Throw him away!』に突入するわけですが、その導入方法が本当に秀逸で、一度聴いたら最後、何度でも聴き返したくなること必至です。楽曲自体も、渋谷系のこざっぱりしたアレンジと、「ナルシストな男には嫌気がさす⇒窓から空に投げ出してぇ!」という突飛な発想から生まれたリリックが痛快この上ない新機軸になっているので、是非チェックを。

物語の折り返し地点を告げる⑨『Danger Zone ~逃げろ!危うしSa-World~』で、一度Sa-Worldは崩壊の危機にさらされてしまうものの、天下の☆Taku Takahashiが手がけたサイケデリックな電子チューン⑩『Swimming Dancing』を以て高らかに、そしてあっさりと復活。この曲の持つ中毒性が幾分効果的に伝わる、絶妙なポジショニングだと思います。その後は、⑪『Friday Night』でホップなR&B調トラックへ果敢に挑んだり、仰々しいアレンジが癖になるテクノshit⑫『Planet-T』ではいつになく力んだ歌唱を選んだりと、とにかく良い意味でやりたい放題な構成に、気分はすっかり降伏状態。終盤には、彼女の曲随一の浮遊感を誇る⑭『I Can Fly』や、縄田寿志氏の優しい音使いが心地よい遠恋ソング⑮『あいにいくよ』などの人気曲もちゃっかり配置し、そして彼女が初めて作曲、そして編曲までに関与したハンド名鑑溢れる質朴ミドル⑯『Dream about...』と、ドリーミーな雰囲気を携えたEDインタールード⑰『Thank you for visiting ~My name is...~』のコンボで、これからの活動への期待を、和やかに煽りつつ幕を閉じる・・・という流れになっています。

重ねて申し上げるようですが、今作最大の旨味は、全5箇所に設けられた「インタールード」といっても決して過言ではありません。物語には必要不可欠である「起承転結」の境界を的確かつストイックに形成し、アルバムのリピートへと、さも魔法のようにスルリと誘導してくれる快感は、何度でも味わいたくなること請負です。そして今回格段に広がりを見せた、彼女の呈する音楽性、これにも舌を巻かざるを得ませんでした。もはや単なる「クラブ・ミュージック」という定義だけでは追いつかない奥深さがあるなぁと。勿論、FreeTEMPOの半沢武志を筆頭とする、豪腕なプロデューサー陣がいたからこその「結果」ではあるのですが、彼女のアク強きキャラクターと、未知数なバイタリティーがフル稼働した故の賜物であるのは、今作を聴けば、それはもう痛いほど悟れるはず。

留まることを知らない新世代の柔軟ガール:SAWA。
彼女から目を離す隙など、我々には与えられていないも同然なのです。



◆MINI ALBUM 『Time&Space』のレビューはこちら
◆MINI ALBUM 『I Can Fly』のレビューは
こちら

★★★★★★★★★☆
◆Official⇒http://www.sa-world.net/

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コメント

  1. 501 | URL | Lis/V8ZU

    実はリリースされたこともすっかり忘れていたんですがw
    名盤みたいですねー聴くの楽しみだな

    ケンイチさんの文章見るだけでEXPO EXPOな世界観が広がってくるようです。しかしここまでに出したミニアルバム5枚でしたよね?
    それをコンセプトでまとめてくるとか何たる規格外…!

  2. ケンイチ | URL | -

    >>501さん
    あら、501さんのことですから、てっきりチェックしてらっしゃるものかとw

    5枚ですね!
    ただそれぞれリード楽曲のみの収録なので、「既発曲多っ!」とかいう
    怒りの感情に駆られることもありませんでした。
    m-floのそれよりも分かり易い構成になっているので、
    嗜むには苦労しない1枚だと思いますよーレビュー待ってます!w

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