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Sowelu 『Love & I.~恋愛遍歴~』

2010年12月09日 19:42

   

Soweluのニューアルバム『Love & I.~恋愛遍歴~』(10.12.01)をレビュー。
オリジナル・アルバムとしては、実に2年8ヶ月ぶりとなる新作です。

1. NEVER feat.VERBAL (m-flo)
2. こぼれそうな唇 feat.Mummy-D (RHYMESTER)
3. Snow again duet with 堂珍嘉邦 (CHEMISTRY)

4. Make It Last Forever duet with MIHIRO ~マイロ~
5. 年下の君に duet with 三浦大知

6. Very First Christmas feat.SHUHEI (エイジア エンジニア)
7. ここもそこも… duet with KG
8. マンネリズム feat.RYO-Z (RIP SLYME)
9. 誓いの紙 duet with ISEKI (キマグレン)
10. My Love is…
11. The moment I saw you with Sowelu / SOFFet
12. HOT BODY / S'capade feat.Sowelu
13. I am GHOST -孤独な人生- feat.Sowelu / G
14. 君を想うよ… feat.Sowelu / Quadraphonic

一糸纏わぬヌード姿に咥えタバコ――
avexに所属後初のリリースとなった本作のジャケットやPVで、それまでにもあった「チョイエロ」路線を大幅に凌駕する、ショッキングかつ肉感的アプローチに出たSowelu。これには旧来のファンをはじめとする多くの人間が一斉に度肝を抜かれ、俺もその例に漏れず甚だ驚愕した次第なのですが、いざCDを一通り聴き終わったとき、移籍後の彼女に漠然と抱いていた不安や憂慮が、綺麗さっぱり消滅していることに気付きました。そして悟ったんです。「これは、彼女が自分自身と妥協なく対峙した結果であり、移籍前後の彼女の踏ん張りを総括した結晶そのものなのだ」と。事実本作では、自身の恋愛の変遷を様々なシチュエーションや機微を絡めながら迫真的に織り上げるだけに留まらず、押しも押されもせぬ男性アーティストたちとのコラボレーションを実現させ、楽曲によりリアルな”深み”と”痛み”を落とし込むなど、本作に懸けた彼女の底知れぬ意欲がそれはそれはまっすぐに映し出されているのです。正直見直しましたよ、「ここまでやれるのか!」ってね。
主な収録曲は、スペーシーなサイバー・サウンド取り巻くVERBAL客演&プロデュースの①『NEVER』、生音を広げ、やるせない女心ととエロティックさを巧みに打ち出した②『こぼれそうな唇』、「Let's Together Now」以来8年ぶりにCHEMISTRYの堂珍嘉邦とのコラボが実現した、王道ながら味わいあるウィンター・バラード③『Snow again』、MIHIROと共に流麗なメロディーをまろやかに歌い交わすKeith Sweatのカバー④『Make It Last Forever』、大知の本来持つ真面目さとは裏腹のキャラクターを宛がったポップR&B⑤『年下の君に』、クリスマスから始まる恋愛をしっとり歌いあげるミディアム・チューン⑥『Very First Christmas』、セクシャルな喘ぎ声とストレート極まりないリリックで”メイク・ラブ”を大胆に聴かせる⑦『ここもそこも・・・』、恋愛における倦怠感をあえて明朗な曲調に閉じ込めた⑧『マンネリズム』、キマグレン・サイドの音楽性に躊躇なく歩み寄った”結婚”がテーマのギター・ミディアム⑨『誓いの紙』、そして彼女が初めて作詞作曲の両方を手がけた、「守るべきもの」(「24-twentyfour-」収録)にも通じる和やかスロー・ナンバー⑩『My Love is・・・』などなど。

とりわけ⑧~⑩にかけての流れは、Sony在籍時代後期に代表されるポップスの色味が強いため賛否両論かと思いますが、全体的にコンセプトが据わっている分、彼女のリアルな心情や、各コラボレーションの大義といった制作サイドのねらいが非常に汲み取りやすい仕様になっています。魅力的なアーティストを客演として多数招き入れたほか、ショート・ムービーとしての側面も併せ持つ大がかりなPVまで制作するなど、avex特有の仰々しいプロモーションばかりがどうしても先行して印象づけられてしまう点は否めませんが、肝となるCD内容がなかなか充実していましたし、ただ闇雲にコストを費やしているわけではないと素直に思えたというか、そう大々的に宣伝するだけの一定の価値は備わっている1枚だなと個人的には思いましたね。

移籍から随分と長い時間を要しましたが、ど派手な演出を効かせながらカムバックした彼女はより一段と華やかさに磨きがかかり、己を高める術もしかと弁えているソツなきレディーに変貌を遂げていました。彼女が纏うアーティスティックなオーラに何よりも魅力を見出しているいちファンとしては、そこがとにかく嬉しくて嬉しくて。また、本作では無事に作詞作曲も遂行したことだし、次回作では自身のクリエイティビティーさを懸命に掘り下げる、逞しい彼女が拝めるかもしれませんね。これからの更なる”活動遍歴”に、心して注目することにしましょう。



★★★★★★★★☆☆
◆Official⇒http://rhythmzone.net/sowelu/index.html

◆ALBUM 『Geofu』のレビューはこちら
◆ALBUM 『SWEET BRIDGE』のレビューは
こちら
◆ALBUM 『Naked』のレビューは
こちら
◆BEST ALBUM 『Sowelu THE BEST 2002-2009』のレビューは
こちら

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コメント

  1. ファン | URL | -

    私は移籍した会社で妥協なく自分のやりたいことを出せたらどんなに良いことか…と思いましたけどね。
    彼女は売れなくてはなりませんし本当の自分とやらがこうも今のシーンど真ん中なんですもの

  2. Ichhy | URL | -

    2日続けてすみません。
    僕も予想外の良さに驚きました。傳田真央とはまた違った感じで。移籍でavexというので不安もあったりしましたが。企画のにおいとPOP色の強い感じがしてますがあなどってはいけないですね。Soweluすごいです。逆にFreeな感覚で彼女にはやりやすくなったからかなとかいろいろ考えました。とりあえず三浦大知とのコラボは最高でした。強気な大知がw

  3. ケンイチ | URL | -

    >>ファンさん
    コメントありがとうございます。
    僕もプロモーションに関しては、当初戸惑いを隠せませんでした。
    ただCD内容に関しては、「彼女のやりたいこと」は十分すぎるくらいに伝わってきました。
    曲調の方も、Sony初期までとはいかなくとも、R&Bを楽しんでいる箇所は多々散見出来ましたし。
    まぁこう感じたのは、僕が作品に対して、初っ端からあまり期待を寄せすぎないように心がけていたからかもしれません。
    以前SOULHEADがこの会社に移籍した際は、それはもう残念な有様だったので。

  4. ケンイチ | URL | -

    >>Icchyさん
    全然OKです!
    皆さんのご意見が俺の糧にもなるので、今後とも是非色々聞かせてください^^
    >>逆にFreeな感覚で彼女にはやりやすくなったからかな

    俺もこれは強く感じましたね。
    なんかね、とにかくすごく奔放で楽しそうなんですよ、彼女。
    一時はMay J.やソルヘみたいになったらどうしよ・・・という不安しかなかったんですけど、こうやって無事にカムバックしてくれて本当に嬉しかったです。

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