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BENI 『Jewel』

2010年12月12日 21:30

   
BENIのニューアルバム『Jewel』(10.12.08)をレビュー。
2枚のシングルを含む、改名後通算3枚目となるオリジナル・アルバムです。

1. Jewel Intro
2. 2FACE
3. トキヲトメテ
4. 大好きなのに
5. Lovin' U
6. Heaven's Door
7. See U Again
8. First Time
9. Heartbreaker
10. Don't Let Go

11. Smile
12. 君となら
13. 忘れないでね

 「早い、早過ぎる。」そう感じた方も、少なくはないはずです。
何せオリコン初登場1位を記録した前作「Lovebox」から僅か6ヶ月という短いスパンで届けられた新作。当のBENI本人は、「Lovebox」を引っ提げたツアーを先日まで実施していたり、髪にソバージュをかけイメージ・チェンジを図ったりと、ここ半年の間で何かしらの進展や変化はあったようですが、本作の内容はというと、清々しいまでに「以前のまま」を貫徹したクオリティ。まあ詰まるところ、彼女とは切っても切れない関係である主要プロデューサー:今井大介の「マンネリぶり」が手に取るように分かる1枚なのです。ただそれは、サウンドや構成が既存の楽曲と酷似しているという半ばネガティブな様相に留まっているわけではなく、BENI自身が綴るリリックの世界観との合致や、彼女に向けられるパブリック・イメージがすべて考慮された上での計算的な「ワンパターンさ」なので、悔しいながら好意的に受け容れざるを得ない楽曲がほとんどなんですよね。本当何なんだ、この似付かわしいコンビは。
 主な収録曲を追っていくと、先行シングルとしたリリースされたソリッドなダンス・チューン②『2FACE』、恋に胸馳せる「ユラユラ Pt.2」的ポジションのアップ③『トキヲトメテ』、こちらは「bye bye」の同機軸にあたるD.Iの手癖ムンムンの切なミドル④『大好きなのに』、「ギミギミ♥」で見せたポップ感をなぞったBENIならではの感性で送る片思いチューン⑤『Lovin' U』、松尾潔と川口大輔が楽曲提供したエレガントなミドル・スロー⑥『Heaven's Door』、Digz inc.の若頭:HIROが初登板を果たした憂い後引く卒業ソング⑦『See U Again』、清涼感溢れるコーラスが素敵この上ないlil' showyプロデュースの艶めくダンサー⑧『First Time』、重厚なシンセでアグレッシブに攻め上げる先鋭さ満点の4つ打ちチューン⑨『Heartbreaker』、恋の終わりを悲嘆する本作中最もR&B然とした作りの⑩『Don't Let Go』、「絆」をモチーフに凛々しく歌い上げる本作唯一の3rd Productionsプロデュース楽曲⑫『君となら』、そして先ほど紹介した⑩とは違い、「あなたの幸せを心から願うよ」と去りゆく彼を誇らしく見送るラストに相応しいナンバー⑬『忘れないでね』などなど、親しみある楽曲のオンパレードにより、艶やかさと可愛らしさの両面を纏う彼女を高らかに表現し抜いた1枚です。冒頭でもお話ししたとおり、今井大介関与曲に既聴感の凄まじいものが多く、前作から短いインターバルで発表された経緯もあって「やっつけか?」と勘繰らされる場面も多々あったのですが、BENIがペンを執ったリリックの魅せ方が妙に滑らかにだったり、楽曲を抑揚づける役どころであるコーラス・ディレクションに一際安定感があることを考えると、やはり彼とBENIの符合性は、そう簡単に杜撰だと馬鹿に出来るものではないのでしょう。何だかんだで器用なんですよね、彼。そして個人的に今作は、「出会い」と「別れ」に重きを置いた楽曲が非常に精彩を放っている印象を受けました。「春まで聴いてね♪」とBENIなりにメッセージをほのめかしているのかもしれませんね。いや、さすがに穿ち過ぎか。

 彼女の順風満帆な活動ぶりには、毎度ながら目を見張るばかりです。
その勢いを証明するかの如く、来春にはホール・ツアーも決行するそうなので、今作で新たに会得した魅力が、そこでより鮮明な形で花開くことはもはや確実。それまでは、”夏BENI”こと「Lovebox」と合わせて、今年の彼女を目一杯噛みしめてみては如何でしょうか。



★★★★★★★★☆☆
◆Official⇒http://www.universal-music.co.jp/beni/

◆ALBUM 『Bitter&Sweet』のレビューはこちら
◆ALBUM 『Lovebox』レビューは
こちら

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コメント

  1. booooooo | URL | -

    BENIに関しては、

    今井大介は勿論のこと、歌詞の藤林聖子の貢献度も抑えておきたいところですね☆
    JineのHPにプレゼントがありますよ~❄❆❆

  2. ケンイチ | URL | -

    >>booooooさん
    藤林さんのリリックって、なんか攻めてますよね、いつもw
    そこが何か好きです。

    そしてJine情報、ありがとうございます!
    先ほどTwitterで少しばかり広めて参りました。
    彼らのプレゼントが、少しでも多くの方の手にわたればいいですね。

  3. ピタ | URL | -

    前作とは違って、今回は似たような曲調が多かったけど
    「マンネリ」と言うよりも「統一感」として前向きに捉えて聴けたよ。
    それにしても今年のBENI頑張ったなぁ(´∀`)
    1年間でシングル5枚、アルバム3枚(LIVE盤含む)ってすごいリリース量だ…w

  4. そうる2000 | URL | -

    「偉大なるマンネリぶり」とかなんとかケンイチくんがツイッターで呟いてたと思うけど、まさにその通り!
    安心して隅から隅まで食らいつくせる一枚だと思う。ただ、R&Bというところにこだわりのないファンからすると、物足りない一枚なのかな?俺的には大満足だけどw

    全然関係ないけど、少女時代の次のシングルが、Oh!に決まった模様。またレビュー楽しみにしてますわーw

  5. ケンイチ | URL | -

    >>ピタ君
    俺らからしてみれば、この「似たような曲調」って今に始まったことじゃないよねもはやw

    BENIの健闘ぶりには本当目を見張りましたわぁ。
    とにかくリリース・ペースがコンスタント過ぎるよね。
    こりゃ安良城紅時代が見る見る霞みますな・・・(;´∀`)

  6. ケンイチ | URL | -

    >>そうる2000
    ですよね!
    てか一応「マンネリ」と否定的な表現こそしていますが、俺もかなり好きですよ、こういう纏まりのあるテイストw
    ほかのBENIファンからも結構評判いいみたいですね。

    少女時代はそうきましたか~まぁ楽しみにしましょう!!w

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