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スポンテニア 『スポンテニア』

2011年01月25日 19:00



   

スポンテニアのアルバム『スポンテニア』(10.12.15)をレビュー。

1. INTRO
2. JAM
3. DEPARTURES
4. ONE
5. INTERLUDE
6. REPLY
7. GIRLFRIEND
8. A PLUS
9. NOW OR NEVER
10. TELL ME
11. THE INTERVIEW
12. LIFE

13. OUTRO

 名取香りことKAORI加入後初となるアルバム作品。
多様なアーティストとのコラボレーションで世間の関心をさらった”Spontania”時代では、相手方の個性を重んじつつ大衆ラップの地平開拓を目指した彼らだったが、ボーカル・フィールドがKAORIの独壇場同然にシフトしてからというもの、メンバー間の掛け合いや、トラック・ディテールのスタンスなどにも多少なりの野性的フィーリングが戻ったようで、結果として初代フォームであるHi-Timezをも思わせる、奔放さが色濃く滲み出た作風となった。
 構成は、LIVE会場を舞台にした各skitが主軸。
三者のMCで展開し、KAORIの掴み所のないキャラクターが露わとなる⑤『INTERLUDE』や、一見何の変哲もないインタビューskitから、突拍子もなくフリスタさながらのラップが炸裂する⑪『THE INTERVIEW』など、フランクな彼らならではとも言える遊び心が随所に散らばっている。

 また、「あらためて自己紹介を」と言わんばかりに取り揃えられた、メンバーのソロ・ナンバーにも注目。Massattackの不安定な歌唱で綴られる穏やかなポップス⑥『REPLY』、持ち前の親和性溢れるフロウを押し出したTarantula担当のミドル⑧『A PLUS』と、元来のメンバーであるMC二名の楽曲に関しては、これまでの路線を無駄なくなぞった至って安全圏内のクオリティなのだが、それに対し、新たにメンバーとして迎え入れられたKAORIが受け持つ⑦『GIRLFRIEND』は、シンセが幾重にも張られたR&Bアプローチのナンバーで、スポンテニアの看板を背負って立つ二者を差し置いて、センセーショナルな音をとことん弄ぶ彼女<名取香り>の本領が拝める意欲作となっている。本来彼らがベースとしているサウンド・コンセプトを根本から崩しにかかった今楽曲のトラック・アレンジャー:井上大介の名も、これを機に覚えておいても損はしないはずだ。



 そのほか、三者での活動の幕開けを飾った鮮烈なノリノリ・アッパー②『JAM』、ピースフルなリリック内容を仲睦まじく謳歌する④『ONE』、フューチャリスティックなプロダクションが飛び交う⑨『NOW OR NEVER』、比較的オーソドックスなパート構成で展開する清涼ダンス・ナンバー⑫『LIFE』など各々の魅力弾ける佳曲も多いのだが、如何せん無茶な譜割りを強行した”原曲レイプの典型”③『DEPARTURES』が、致命的なまでに全体の足を引っ張っていて実に歯痒い。「工夫を凝らして原曲を昇華する」というリメイク側に課せられた使命を完全に履き違えた劣悪作なので、もはやこの楽曲は端から存在しなかったことにして鑑賞するのが吉かと思われる。

 ともあれ、新たなメンバーを迎え再始動した彼らからは、自らを啓発し合い、より高みへと勝ち進んでいこうとする気骨のようなものを力強く感じる。まだがむしゃらで、試行錯誤も絶えないようではあるが、この調子で活動を進めていけば、じきにスマートな次元へと駒を進めていくに違いない。三位一体の華麗なる発展が、今から楽しみだ。



★★★★★★★☆☆☆
◆Official⇒http://www.spontania.jp/

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